お葬儀の豆知識
葬儀の花「供花」とは?誰が出す?沖縄の相場や使う花、選び方は?供花を頼む方法も解説
・葬儀の花「供花」とは?
・沖縄で葬儀の花を出す金額相場は?
・沖縄の葬儀で供花を頼む方法は?
葬儀の花「供花」は、故人を偲び弔う花です。
会社関係者や親族が葬儀に供花を出すイメージがありますが、誰が出しても構いません。
本記事を読むことで、葬儀の花「供花」とはなにか?誰が出すのかや、沖縄での金額相場、葬儀で供花を出す方法もお伝えします。
葬儀の花「供花」とは
◇葬儀の花「供花(くげ)」とは、故人を偲び弔う花です
葬儀で供花を出す時は、生前の故人への感謝と弔いの気持ちを表します。
そのため企業や親族など、葬儀で供花を出す人が限られている訳ではありません。
<葬儀の花「供花」とは> | |
[出す人] | ●誰でも良い ・故人と縁が深かった人 |
[例] | ・会社関係者 ・知人友人 ・親族 |
弔いの気持ちがあり、葬儀に供花を出したいならば、故人と生前に親しかった友人・知人が出しても構いません。
また通夜や葬儀に参列してお香典を持参していても、参列者が望むならば、お香典に加えて供花をお渡ししても良いです。
葬儀のタイミングで違う供花とは
◇供花を出すタイミングによって、4つの種類があります
葬儀で出す供花は、出すタイミングでアレンジや内容、呼び名も変わりますので、タイミングに合わせた手配が必要です。
・故人との関係性
・故人との親密さ
・葬儀のスタイル
ただ葬儀の供花を手配する側が自由に決めるのではなく、葬儀のスタイルや故人と出す人の関係性、親密さにより柔軟に対応します。
ちなみに忌中である四十九日法要を過ぎて送る花は「仏花」ですが、今回は葬儀の花を中心にお伝えします。
葬儀の枕花とは
◇「枕花(まくらはな)」とは、お通夜までに贈る花です
ご臨終から通夜までに贈る葬儀の花を「枕花」と言います。
そのため、故人と生前に親しくしていた人が送るケースがほとんどです。
<葬儀の花:枕花とは> | |
[タイミング] | ・お通夜まで |
[誰が送る] | ・親しい人 |
[花] | ・白が基調 |
[ポイント] | ・控えめに |
[金額相場] | ・約5千円~2万円 |
訃報を知ってから豪勢に葬儀の花を整えるのは、「予め訃報を予期していた」ことになり失礼です。
花は白と少なくとも青を基調に整えるとしても、控えめなアレンジで故人の枕元に供えます。
葬儀の供花とは
◇葬儀に送る供花は、通夜や葬儀に送る花全般です
ただ通夜までに贈られる葬儀の花を枕花とするため、供花は葬儀会場などに送られる花であることが多いでしょう。
<葬儀の花:供花とは> | |
[タイミング] | ・お通夜、葬儀全般 |
[誰が送る] | ・遠方の親戚 ・故人の近親者 ・故人の知人友人 |
[花] | ・白が基調 |
[ポイント] | ・アレンジメントフラワーの籠盛り ・スタンド式一基で贈る場合もあり |
[金額相場] | ・約1万円~3万円 (1対・名札付きなど) |
葬儀で供花を贈る人は、遠方などの理由で参列できないケースが多いです。
そのため弔電とともに、葬儀会場に供花を贈る人も少なくありません。
葬儀の献花とは
◇献花とは、キリスト教式などの葬儀で故人に手向ける花です
キリスト教式ではお焼香ではなく、献花により弔意を示します。
多くはキリスト教の象徴でもあるユリを1輪、献花として手向けますが、基本的に参列者が用意するものではありません。
<葬儀の花:献花とは> | |
[タイミング] | ・キリスト教式などの葬儀 |
[誰が送る] | ・参列者 |
[花] | ・ユリ1輪など |
[ポイント] | ・遺族側が用意する |
[金額相場] | ・なし |
ただ、お葬式のなかった故人のお墓参りなどで、献花台に捧げる花として、花束などの献花を用意することもあります。
この他、災害などにより合同で行う慰霊祭などにおいて、献花台に各々が花を捧げるケースなどは、自分で準備する人が多いです。
沖縄で葬儀の花は相場が違う?
◇沖縄で葬儀に供花を贈る場合、約1万円~3万円が一般的です
一般参列者が100人以上と規模が大きいことが特徴的な沖縄の葬儀では、供花を持参する参列者はほとんどいません。
そのため、いざ沖縄の葬儀で供花を贈る場合には、花輪など価格帯が約1万円~3万円になる傾向です。
<沖縄で葬儀の花の相場は?> | |
[料金相場] | ●供花など…約1万円~3万円 ●枕花など…約3千円~8千円 |
[花の選び方] | ●白、青が基調 ・菊 ・ラン ・百合 |
枕花や供花など、スタンド式の花輪でなければ、沖縄の葬儀で贈る供花は、全国的な相場よりも料金や若干安め傾向でしたが、近年では家族葬なども増え、全国的な相場に倣う人も多いです。
沖縄で葬儀の花の渡し方
◇沖縄で葬儀の供花を出したい場合、まず葬儀社に生花店を確認します
葬儀の案内状などで葬儀社を確認したら、葬儀社に電話をして確認を取ることが最初です。
生花店に直接連絡することもできますが、近年では花にこだわった「花葬」などもありますので、まずは葬儀社へ相談してください。
<沖縄で葬儀の花の出し方> | |
[時間] | ・お通夜や葬儀の1時間前までに届く |
[葬儀社に連絡する] | ●下記3つの方法を相談します ・葬儀社から手配をするのか ・生花店の確認 ・生花店に直接依頼したい |
葬儀社や斎場によっては、自社が提携する生花店でのみ対応する業者もあります。
また「花葬」などでは供花の依頼を受け付けると、その予算内で葬儀社が花を手配し、後日に請求書が届く流れです。
・【葬儀の進め方】喪主が決める花輪や供花を配置する順番、5つの決まり事
葬儀で枕花を渡す方法は?
◇枕花はお通夜までに、ご遺体の枕元に飾るお花です
沖縄の葬儀で枕花を贈る時には、あまり迅速に送ってはいけません。
訃報を聞いてすぐに送るタイミングの葬儀の花が枕花になるため、ご遺族に配慮し、少し時間が経ってから送ると良いでしょう。
<葬儀で枕花を贈る方法> | |
[送る方法] | ・生花店で依頼 |
[送る形式] | ・送り主の名前の名札 (名札は控えめなものにする) |
[注意点] | ・控えめに整える |
葬儀で贈る花輪などはスタンド式で、参列者の目に留まるよう大きな名札が付きますが、枕花はあまり大きく派手な名札が付くと宣伝にも見えて嫌がるご遺族も少なくありません。
枕花の扱い
◇葬儀の枕花は、納棺まで故人の枕元に飾られます
その後の扱いは喪主によってさまざまで、葬儀会場まで枕花を持参する喪主もいますし、納棺時に枕花の花々を添える人もいるでしょう。
・納棺時に棺に入れる(別れ花)
・後飾りで飾られる
・葬儀では祭壇に飾る
枕花は自宅でも飾れる控えめな花なので、出棺時にそのままお仏壇などに移動し、四十九日法要や遺骨の納骨時まで、後祭壇に飾る喪主も少なくありません。
納棺時に「別れ花」として、棺に納めるご遺族も多いでしょう。
まとめ:葬儀の供花は葬儀会場に届けます
葬儀の供花は、生花店などで手配して葬儀1時間前までを目安に、葬儀会場へ届ける花です。
葬儀に参列できない人などが代わりに届ける習慣もありますが、弔意を表す花なので、参列している人が持参しても、失礼にはなりません。
また葬儀後、ご自宅へ弔問する際に持参する花は、仏様へ供える花全般として「仏花(ぶっか)」とも言われます。
一般的に四十九日の忌中までは白い色で統一し、四十九日を過ぎたら淡い青など、色のある花を選んでも良いでしょう。
供花を贈る際、メッセージを添えるならば「不幸が重ならないよう」手紙は1枚に留め、忌み言葉に注意をしてください。