お葬儀の豆知識
沖縄で葬儀費用の一覧とは?3つの内訳と基本費用・変動費用、プラン料金の注意点を解説
・沖縄で葬儀費用の一覧とは?
・葬儀費用3つの内訳とは?
・葬儀の基本費用、変動費用とは?
・葬儀の「プラン料金」注意点とは?
沖縄で葬儀費用の一覧は、(1)葬儀一式、(2)接待費、(3)宗教者への費用、の3つの項目に分かれます。
「家族葬プラン」など、沖縄では葬儀費用の一覧をひとつにまとめたパック料金の提供が増えていますが、内訳を理解しないと最終的な葬儀費用総額が調整できません。
本記事を読むことで、沖縄での葬儀費用の項目別一覧、最終的な葬儀費用総額を決める基本費用、変動費用の違いや、葬儀プランを選ぶ時、予算をオーバーしない注意点が分かります。
沖縄の葬儀費用一覧とは?
◇沖縄の葬儀費用の一覧は、大まかに3つの項目に分かれます
家族が亡くなると葬儀社を決めますが、この時に複数の葬儀社に相見積もりを依頼して、相対的に比較検討して決めることで、葬儀費用を喪主やご遺族がコントロールできるでしょう。
ただ見積もり項目に決まり事はないので、葬儀社によって項目は違います。
喪主やご遺族本人が、沖縄での葬儀費用一覧を理解すると、比較検討しやすいです。
下記は大まかに分けた、沖縄での葬儀費用項目一覧となります。
<沖縄の葬儀費用の一覧とは> | |
[項目] | [例] |
(1)葬儀一式 | ●搬送費 ・霊柩車 (寝台車) ●葬儀用具 ・会場費 ・祭壇 ・棺、納棺用品 ●火葬 ・火葬費 ●サービス料金 …など |
(2)接待費 | ●飲食費 ・通夜振る舞い ・精進落とし ・仕出し弁当 ●返礼品 ・葬儀案内状 ・会葬御礼状 ・会葬返礼品 ・香典返し …など |
(3)宗教者への費用 | ・読経料 ・戒名料 ・御車代 ・御膳代 …など |
一般的に見積もりを依頼する際、沖縄で葬儀費用一覧で「葬儀一式」とされるのは、参列者の人数に関係なく費用が決まる、祭壇や棺、会場費などを差します。
また宗教者への費用「お布施」は、葬儀社へ支払う葬儀費用とは別に、喪主や施主、ご遺族が用意して当日にお渡しする流れが多いでしょう。
(1)葬儀一式
◇「葬儀一式」の費用相場は、約30万円~140万円です
沖縄の葬儀費用一覧で「葬儀一式」とされるのは、基本的な葬儀を執り行うために必要な最低限の費用を差し、大まかに用具に掛かる「葬祭用具費用」と、人件費に掛かる「サービス費用」に分かれます。
<沖縄の葬儀費用一覧:葬儀一式> | |
[項目] | [例] |
(1)葬祭用具費用 | ●葬儀会場費用 ・祭壇 ・棺 ・枕飾り ・布団、死に装束 ・位牌 ・遺影写真 ・保冷剤 …など |
(2)人件費 | ・司会進行 ・受付スタッフ ・駐車場警備 …など |
沖縄で「○○パック料金」などと葬儀社が提供する葬儀費用の多くは、この葬儀一式費用をパッケージして提供していることが多いです。
そのため「○○パック料金」「○○セット料金」を利用して葬儀を執り行う場合には、セット料金の葬儀一式に何が含まれているのかを確認します。
・【沖縄での葬儀の進め方】葬儀社との打ち合わせ。決める5つの項目
(2)接待費
◇「接待費」の平均相場は、約30万円~70万円です
沖縄の葬儀一覧で「接待費」は、通夜ふるまいや精進落とし、会葬返礼品など、参列者へのお礼やおもてなしに掛かる費用を差します。
昔ながらの沖縄の一般葬では、参列者へ会食の場を設ける葬儀が少ないです。
そのため全国的な接待費よりも、葬儀費用が安く抑えられることが多いでしょう。
ただ最近では参列者30人以下で執り行う「家族葬」など、本州に倣い会食の場を設けた沖縄の葬儀も増えました。
今回は通夜ふるまいや精進落としも項目に入れた、沖縄の葬儀一覧で解説します。
<沖縄の葬儀費用一覧:接待費> | |
[項目] | [具体例] |
(1)飲食物 | ●会食 ・通夜ふるまい ・精進落とし ●その他飲食物 ・火葬場での軽食 ・仕出し弁当 (お手伝いの方など) ●スタッフ費用 ・配ぜん人 …など |
(2)参列者へのお礼 | ●会葬御礼 ・会葬御礼状 ・会葬御礼品 ●案内状 ・葬儀案内 ・葬儀挨拶状 ●香典返し ・香典返し(当日返し) |
従来の沖縄の葬儀では、お食事を出しても仕出し弁当などの軽食で約500円~1,500円/1人ほどで納めることもできます。
ただ、本州に倣った会食の場を設ける場合、会食費用も5千円~1万5千円/1人ほどと大きく費用が異なります。
<沖縄式と本州式:おもてなしの違い> | |
[飲食物] | |
●沖縄 | ・ふるまわない ・仕出し弁当 (約500円~1,500円/1人ほど) …など |
●本州 | ・会食の場(お斎) (約5千円~1万5千円/1人) |
[香典返し] | |
●沖縄 | ・会葬御礼品に代える (約500円~千円) |
●本州 | ・当日返し (約2千円~5千円) ・当日はなし (会葬御礼品のみ) |
香典返しも本州では当日返しが増え、約3千円~5千円ほどが相場です。
当日返しではない場合、忌明けの四十九日法要後、7日後までを目安に、香典でいただいた金額の1/3~1/2ほどを目安に選び、御挨拶状とともに郵送します。
けれども従来の沖縄の葬儀では、そもそも香典相場が千円~5千円と低め傾向にあるため、会葬御礼品(約500円~千円ほど)をもって、香典返しとする葬儀も多いでしょう。
(3)宗教者への費用
◇宗教者への費用「お布施」相場は、沖縄では約10万円ほどです
…一般的にお布施は、葬儀社への支払いとは別に準備します。
独自の琉球王朝の歴史と祖霊信仰が根付く沖縄では、本州のように江戸時代から始まった、特定の寺院を代々家で信仰する「檀家制度」がありません。
そのため特定の寺院のご住職に配慮する必要はなく、全国的な宗教者へ支払う費用と比較すると、相場は低くなるでしょう。
<沖縄の葬儀費用一覧:宗教者への費用> | |
[項目] | [具体例] |
(1)お布施 | ・読経料 (約3万円/1回) ・戒名料 (約3万円~) |
(2)御車代 | ・出張時の移動費 (約3千円~5千円) |
(3)御膳料 | ・会食を辞退された時に渡す (約5千円~3万円) |
全国的には通夜や葬儀の後、会食の場「お斎」を設けます。
お通夜の後には「通夜ふるまい」が、葬儀の後には「精進落とし」がありますが、前述したように、従来の沖縄には会食をふるまう風習がありません。
そのため僧侶へ支払う御膳料も用意しない葬儀が多いでしょう。
会食の場を設ける時には僧侶に伺い、ご辞退の際には御膳料もお布施とともにお渡しします。
沖縄の葬儀費用一覧:基本費用と変動費用
◇「変動費用」とは、参列者の人数により変動する費用です
沖縄の葬儀費用一覧で勘違いによるトラブルが起きやすい項目は変動費用でしょう。
「変動費用」とは、飲食費用や会葬御礼品など、参列者の人数により大きく変動する費用です。
そのため葬儀が終わらなければ、最終的な費用が出ません。
また葬儀社の提供するプランによって、オプションとなるサービスもあるので、「プランに何が含まれているか」を確認しましょう。
<沖縄の葬儀:変動費用・基本費用一覧> | |
[費用の種類] | [例] |
●変動費用 ・人数で変動 ・地域の慣習で違う ・オプション |
●人数で変動 ・会葬礼状 ・会葬返礼品 ・飲食物 ●状況で変動 ・ドライアイス ●オプションで変動 ・棺(グレード) ・湯灌(ゆかん) ・生花装飾 ・式所内外設備 ・エンバーミング ・遺影写真 …など |
●基本費用 ・葬儀社が提供 ・費用が固定 |
・祭壇 ・受付設備 ・枕飾り ・備品 ・司会進行など |
また注意をしたいポイントとして、前述したように、お布施など宗教者へ支払うお金は、一般的に葬儀社の見積もりには含まれません。
喪主やご遺族が依頼した、世話役やお手伝いさんへお渡しする寸志(お礼のお金)も、別途、用意する流れが基本です。
まとめ:沖縄の葬儀費用一覧は、変動費用に注意します
葬儀に慣れない喪主やご遺族にとって「○○プラン料金」など、葬儀費用一式がパッケージングされると、その費用で全てが賄えると勘違いをしがちです。
もちろん喪主やご遺族に希望が少ない、シンプルで規模の小さな家族葬や一日葬などでは、基本の料金で済む葬儀もあります。
けれども「生花を祭壇いっぱいに飾った花葬にしたい」であったり、基本のプランと比較して参列者が多い、会食を設けるなどオプションが多い場合には、それだけオプション料金や変動費用が加算されるでしょう。
ただ、沖縄では会食の場を設けた葬儀も少ないため、葬儀社が提案する基本プラン料金を軸として、あまり予算オーバーせずに打ち合わせを進められる葬儀も多いです。
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