お葬儀の豆知識
【沖縄の葬儀】喪主が葬儀後、四十九日法要までに行う5つの事柄|その1
家族のご臨終から休む間もなく進むため、喪主は葬儀後に気が抜けてしまいがちですよね。
けれども続く四十九日法要まで、喪主は葬儀でお世話になった人々へのお礼から、次の法要の準備、死亡に伴う各種手続きまで、さまざまな事柄に追われます。
ただでも精神的なショックが大きいなかですから、「キチンとこなせているか…」不安な人も多いのではないでしょうか。
このような時には、まず四十九日法要に向けて、必要な事柄をリストアップすると気持ちも楽に、手続きも進みやすいです。
今回は、喪主が葬儀後、四十九日法要までに行うべき事柄を、5つの項目で2回に分けてお伝えします。
喪主が葬儀後に行う5つの事柄
家族が亡くなると喪主や遺族は、まず通夜や葬儀に向かって慌ただしく過ぎて行きますが、葬儀・火葬まで終わると、ホッとして気が抜けがちです。
またここから葬儀スタッフなど、頼れる存在も少なくなるので、喪主は改めて葬儀後に行う事柄をリストアップすると良いでしょう。
(1)葬儀社からの引き継ぎ
(2)お世話になった人への挨拶
(3)スーコー(焼香/法要)や納骨、供養など
(4)行政手続き
(5)遺産相続の手続き
家族が亡くなった後は、この他にも年金や保険関係などの各種返納と、さまざまな手続きがあるため、「まずは四十九日法要まで」、喪主が葬儀後に行う事柄から始めることで、かえって仕事が進みやすいです。
・【家族が亡くなったら】まずやることとは?葬儀の準備まで12の事柄
(1)葬儀社からの引き継ぎ
喪主は葬儀が終わったらすぐ、葬儀社スタッフにお任せしていた御香典や名簿などの引き継ぎや、葬儀費用の支払いを行わなければなりません。
①御香典(御香典帳/不祝儀袋)
②供花・供物の記録帳
③弔電/弔事の記録帳
④会計簿
⑤葬儀費用の支払い(葬儀社へ)
家族が亡くなったら喪主やご遺族は葬儀社スタッフだけではなく、さまざまな人々からサポートを受けながら、葬儀を執り行います。
そのため喪主が現役であれば、葬儀後すぐにお世話になった人々にお礼のご挨拶や、支払いなどの各種手続きを済ませることが、感謝を伝える方法です。
①御香典(御香典帳/御香典包み)
現金を扱う御香典は、喪主は葬儀後すぐに引き継いでください。
また後々に、金銭トラブルに発展しないよう、すぐに金額の照合を行います。
・御香典帳
・不祝儀袋
以上3点の数や金額がそれぞれ合っているかを照合し、チェックしてください。
これはせっかく会計係としてサポートしてくれた相手にも、大切な事柄です。
②供花・供物の記録帳
供花や供物を贈っていただいた人々にも、後日お礼状や、金額によっては御香典返しを送るため、記録帳と実際の花輪や供花、供物の数を確認して受け取ります。
③弔電/弔辞の記録帳
供花や供物と同じく、弔電をいただいた人々や弔辞献呈者にも、後々お礼状を出しますので、喪主は葬儀後、記憶が新しいうちに弔電や弔辞の記録帳を受け取り、確認してください。
④会計簿
喪主は葬儀後、葬儀社から会計簿を受け取るとともに、特に葬儀社を通じて依頼した業者の支払い内容をチェックすると良いでしょう。
・生花を依頼した業者
・会葬礼状を依頼した業者
・返礼品を依頼した業者
それぞれ喪主は葬儀後に、会計簿とともに以上の業者の領収書もいただきます。
ちなみに葬儀費用は故人(被相続人)の遺産から出すことができるため、領収書を取っておくことで、相続税の控除対象となります。
⑤葬儀費用の支払い(葬儀社へ)
以上、喪主が葬儀後に葬儀社スタッフから引き継いだら、葬儀社へ葬儀費用を支払いますが、ここでの注意点は下記です。
・疑問点は葬儀社スタッフに確認する
葬儀社によっては、見積項目が大雑把で内容が分かりにくいことがあります。
追加料金が異常に掛かっていたなど、納得できない部分は確認しても良いでしょう。
(2)お世話になった人への挨拶
喪主が葬儀後に必ず行いたい事柄は、何よりもサポートをしていただいた人々へのお礼です。
僧侶や世話役の人々など、相手によってはお礼を包む必要があります。
①読経供養を依頼した僧侶
②世話役を受けてくれた人
③弔辞をしてくださった人
④故人の仕事関係者
⑤地域の人々(状況に応じて)
…などなどですが、この他にも突然の訃報でバタバタしていた場合、故人が生前に入居していた介護施設や病院など、お礼を済ませていないこともあります。
病院へ介護施設への支払いはもちろん、菓子折りなどを持参して訃報と、無事に葬儀を済ませたことを改めて報告すると丁寧です。
(病院などでは、金品によるお礼は受け取らない可能性が強いでしょう。)
①読経供養を依頼した僧侶
通夜や葬儀当日にお布施をお渡ししていない場合、喪主は葬儀後に改めて寺院を訪れてお布施をお渡しします。
一般的には通夜や葬儀当日にお布施をお渡ししますが、僧侶によっては当日の受け渡しを良く思わない人もいますので、この場合には後日訪れる形で対応しましょう。
②世話役を受けてくれた人
喪主は葬儀後に、世話役の人々へもお金を包んでお渡しするかたちで、お礼をします。
多くの世話役にお世話になった場合は、それぞれに千円~3千円ずつ包みお渡しすることもありますが、世話役代がいらっしゃる場合には、世話役代表へまとめてお渡しすることもあるでしょう。
・約1万円~2万円
・喪主は葬儀後に直接手渡し、もしくは後日郵送
・表書きは「志」「お礼」など
ただ、その昔は葬儀社ではなく、地域住民同士で助け合いながら葬儀を行ってきたため、「隣組」などで世話役を担ってきましたが、今では葬儀社スタッフが多くの仕事を担ってくれるため、世話役の人数自体が少ないでしょう。
単発でひとりずつ、お礼を包むケースが多い傾向です。
③弔辞をしてくださった人
弔辞をお願いした相手に対しては、基本的にお金を包む必要はありません。
喪主は葬儀後に、お礼状を郵送するようにしてください。
④故人の仕事関係者
故人が現役社会人だった場合、故人の職場など仕事関係者の人々へ、無事に葬儀を済ませたご報告とともに、菓子折りなどを持ってお礼のご挨拶をすると良いでしょう。
・故人が会社員だった場合は、手続きも済ませる
故人が会社員で亡くなった場合、社会保険など、会社との各種手続きもありますので、ご報告とお礼の挨拶とともに、手続きも済ませてください。
⑤地域の人々(状況に応じて)
例えば自宅葬だった場合には、近隣の道が混み合ったり、駐車場をお借りする喪家もありますので、喪主は葬儀後に改めて菓子折りを持って、お礼に伺うと良いでしょう。
・近隣住民…自宅葬などで駐車場など、ご迷惑を掛けた場合
また前述したように地方では、近隣住民の人々が「世話役」を担い葬儀を執り行うこともありますので、この時には、世話役へのお礼としてご挨拶を行います。
最後に
以上、喪主が葬儀後、四十九日法要までに行う事柄を5つの項目に分けてお伝えしましたが、今回はその前半(その1)です。
喪主がまず葬儀後に行うべき事柄は、突然の訃報のなか、滞りなく通夜や葬儀を済ませるために尽力していただいた人々へのお礼を、形にして伝えることでしょう。
それだけで今後のお付き合いも変わりますし、自分亡き後も、子どもや孫と、大切にされると考え、誠意を持って対応することがポイントです。
引き続き、葬儀の金銭的な清算や行政手続き、金銭的な手続きなどは、後半でお伝えしています。
・【沖縄の葬儀】喪主が葬儀後、四十九日法要までに行う5つの事柄|その2
まとめ
喪主が葬儀後、四十九日法要までに行う事柄
(1)葬儀社からの引き継ぎ
・御香典(御香典帳/不祝儀袋)
・供花・供物の記録帳
・弔電/弔事の記録帳
・会計簿
・葬儀費用の支払い(葬儀社へ)(2)お世話になった人への挨拶
・読経供養を依頼した僧侶
・世話役を受けてくれた人
・弔辞をしてくださった人
・故人の仕事関係者
・地域の人々(状況に応じて)(3)スーコー(焼香/法要)や納骨、供養など
(4)行政手続き
(5)遺産相続の手続き