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お葬儀の豆知識

2023/11/06

葬儀で飾る遺影とは?選び方や準備、タブーまで|葬儀後の処分の仕方は?いつまで飾る?

葬儀で飾る遺影とは?選び方や準備、タブーまで|葬儀後の処分の仕方は?いつまで飾る?
・葬儀で飾る遺影とは?
・遺影の選び方、飾り方は?タブーはある?
・葬儀後、遺影はどうする?処分方法は?

葬儀で飾る「遺影」とは、故人を偲ぶために葬儀で祭壇と焼香台に飾る、故人の写真です。

通夜や葬儀で飾るため、通夜の前までに遺影に適した写真を探します。
業者に依頼すると遺影に適した形に加工をして、通夜や葬儀までに仕上げてくれるでしょう。

本記事を読むことで、葬儀で飾る遺影の選び方やポイントと注意点、葬儀後の遺影の扱い方、飾り方や処分の仕方まで分かります。

 

葬儀で飾る遺影とは?

葬儀で飾る遺影とは?
◇「遺影」とは故人を偲ぶためのもので、葬儀では祭壇と焼香台に飾られます

遺影(いえい)」とは、故人を偲び身近に感じるものです。
通夜や葬儀では、祭壇と焼香台に飾られ、通常は写真を使用しますが、肖像画でも問題はありません。

 

<葬儀で飾る遺影とは>
[飾る場所] ・祭壇
・焼香台
[目的] ・故人を偲ぶためのもの
・宗教的な意味はない
[葬儀後] ・仏壇の近くに飾る
・お焚き上げなどで処分する

 
「遺影には魂が宿る」と言われることがありますが、宗教的な意味はありません
そのため火葬場で全ての葬儀を済ませる「直葬(火葬式)」などでは、遺影を飾らずに進めることもあります。

かつて、遺影は格式高い写真が好ましいとされていました。
けれども現在では故人の在りし日の姿に近い写真を選ぶことが推奨されています。

 

遺影のサイズは?

◇遺影写真は、祭壇用と焼香代用、2か所に飾るのが基本です

祭壇用の遺影は、故人の顔が参列者からはっきり見えるよう大きいサイズを選びますが、焼香台用は、葬儀後に仏壇や部屋に飾ることまで考慮し、小さいサイズが一般的です。

 

<遺影のサイズ>
①祭壇用 ・四つ切り(縦305mm×横254mm)
・A4(縦297mm×横210mm)
②焼香台用 ・L判(縦127mm×横89mm)
・キャビネット(縦165mm×横120mm)
・2L(縦178mm×横127mm)

 
ただし後述するように、遺影用に準備をしている葬儀はそう多くはありません。
そのためスナップ写真から適切な画像を選ぶご遺族も多いです。
通夜までに適切な写真を見つけたら、業者に依頼して遺影の形にしてもらいます。

 

遺影のデータ形式は?

◇遺影写真は、画素数・ピント・サイズに配慮します

遺影はスナップ写真を加工することも多いでしょう。
日ごろのスナップ写真でも、業者に依頼すると通夜までに背景や服装を加工して、遺影に仕上げてくれます。

現代は加工技術も向上していますが、スナップ写真から遺影加工するためには、下記サイズやデータ形式であれば良いでしょう。

 

<遺影のデータ形式、サイズは?>
[サイズ] ・顔が10円玉サイズ以上
[データ形式] ・JPEG
・PNG
・BMP
…など

 
ただ対応するデータ形式は業者により異なるため、葬儀社もしくは依頼した専門業者に確認をしてください。
一般的にJPG形式で保存しておくとトラブルもありません。

 

遺影の額縁は?

遺影の額縁は?
◇現代は額縁マナーも緩和されています

かつては遺影の額縁は、黒の漆塗りが一般的でしたが、実は厳格な決まりやマナーはありません。
そこで最近では、故人の遺志やご遺族の希望により、遺影に使用される額縁も多様になりました。

 

<遺影の額縁が多様に>
[理由] ・子供たちが怖がる
・冷たい印象の葬儀を避けたい
[一例] ・カラフルなパステル調
・ナチュラルな木目調
・ラグジュアリーな額縁

 
基本的には、従来の黒の漆塗り額縁ですが、近年では額縁にこだわることなく、ご遺族で用意したり、業者で提供してくれることもあります。

 

遺影の選び方は?

遺影の選び方は?
◇ご遺族が納得できる遺影が一番です

遺影の選び方に、厳格な決まり事はありません。
宗教的な目的もないため、一番はご遺族が故人を偲ぶために、納得できる遺影を選ぶことが大切です。

 

<生前に用意した遺影>
●また最近では生前に本人が遺影撮影を済ませて準備していることもあります。

 
葬儀を終えてから、本人が用意した遺影が発見されたケースもあるので、まず探してみると良いでしょう。

一番はご遺族が納得できる遺影ですが、参列者がお焼香をしながら故人のお顔を見て偲ぶ、話しかけるような遺影が理想的です。

 

できるだけ近影を選ぶ

◇できるだけ近影の遺影を選ぶことで、より故人を思い出します

ただし、長い闘病の末に亡くなった時など、近影では故人がやつれてしまっていることもあるでしょう。
このような時には、元気な時の写真を選ぶことをお勧めします。

 

<遺影の選び方:近影>
・できるだけ近影
・カメラ目線

 
また、遺影は必ずしも正面写真である必要はありません。
けれども参列者が故人に思いを馳せやすい、声を掛けやすいことから、カメラ目線の写真が好ましいとされています。

 

ピントが合っている写真

◇画像解像度ができるだけ高く、ピントが合っているものが良いです

近年ではデジタルデータがほとんどですよね。
スナップ写真を引き伸ばして加工する遺影が多いことはお伝えしましたが、ぼやけた写真は避けます

 

<スナップ写真から選ぶ場合>
[注意点] ピントが合っているか?
・鮮明な解像度か?
・充分な大きさか?
[推奨される画像解像度] 祭壇用…1920pixel×2560pixel
[大きさ]
顔の大きさ…10円玉以上

 
また祭壇用の大きな遺影では、相応の画像解像度が必要です。
画像解像度が小さい場合は、ピントが合っていない写真同様に、引き伸ばしてもぼやける可能性が予想されます。

 

故人を偲ぶ写真

◇故人の性格や魅力が感じられる遺影がおすすめです

見るだけで、故人の生前の姿を思い出せる表情は、ご遺族や参列者が目を合わせると、故人を身近に感じる人も多いでしょう。

 

<自然な表情が多い写真>
・家族や友人と一緒の写真
・趣味を楽しんでいる時
・旅行で羽を伸ばしている時

 
葬儀後に自宅や仏壇の近くで飾ることも考慮に入れ、ご遺族が毎日見たい、話しかけたい表情の写真を選ぶと、遺影に適切なものが多いです。

 

スナップ写真での服装は?

◇故人の服装や背景は、加工ができます

昔は正装の遺影を用意しましたが、最近では葬儀社が提携する写真業者などで、適切な写真加工を行い遺影に仕上げるケースが多いです。

 

<スナップ写真の加工技術>
・背景の修正
・服装の修正
・集合写真からの抽出

 
また、現代では遺影に昔ほど厳格な決まり事はありません
そのため、故人が身に着けている洋服やアクセサリーから、故人の個性らしさが滲み出ることもあります。

ご遺族や参列者が、遺影を見て生前の思い出を振り返り、偲ぶこともあるでしょう。

 

葬儀後、遺影はどうする?

葬儀後、遺影はどうする?
◇後飾り祭壇に、四十九日まで飾る流れが一般的です

遺影は葬儀が終わった後、遺骨と一緒に「後飾り祭壇」に飾られます。
後飾り祭壇」とは、火葬から四十九日の間、遺骨を祀るための祭壇です。
一般的に四十九日法要の後、遺骨をお墓に納骨します。

 

<葬儀後、遺影はどうする?>
[四十九日(忌中)まで] 後飾り祭壇に飾る
(遺骨と一緒に飾る)
[四十九日後(忌明け)] 仏壇の近くに飾る
・リビングなどに飾る
お焚き上げなどで処分する

 
納骨先がなく遺骨を家に置くこともありますが、四十九日が過ぎると、浄土真宗以外の仏教宗派では、故人の魂が成仏するため、忌明けのひと区切りです。

四十九日後は、遺影を仏壇の近くや仏間に飾ることが多いでしょう。

 

 

遺影の飾り方は?

◇遺影を飾る場所は、基本的には自由です

ただし沖縄では特定の仏教宗派を信仰する人も少ないものの、仏教宗派によって、遺影の配置などに規則があることもあります。

例えば洞宗は南向きですし、真言宗は総本山が拝む向きにくるように飾ります。
もしも気になるならご住職に相談すると確実ですが、家のレイアウトや都合で配置が難しい場合は、強制的に従わなくても良いです。

 

<遺影を飾る>
[適した置き場所] 南向き
・日当たりの良い場所
・家族の目が届く所
[飾り方の一例] 床の間に飾る
・フックをつけて壁掛けにする

 
仏間でなくともリビングなど皆が集まる場所に飾る家族が多いです。
ただ理想的な飾り方の一例なので、ご遺族が納得できる置き場所で問題ありません。

 

遺影を飾るのはいつまで?

◇仏教では四十九日まで、その後は仏壇の近く飾ります

遺影を飾ること自体に期限はありませんが、後飾り祭壇に飾る遺影としては、仏教に倣うと四十九日が目安です。

 

<遺影を飾る期間>
[宗旨宗派] [期間]
①仏教 …四十九日法要まで(49日)
②神道 …五十日祭まで(50日)
③キリスト教
・カトリック …追悼ミサまで(3日・7日・30日いずれか)
・プロテスタント …召天記念日の記念式まで(1か月)

 
日本では一般的に遺骨と一緒に遺影を飾る期間が過ぎたら、ご遺族の判断で遺影を扱います。

そのまま仏壇の近くに飾る流れが一般的ですが、大きな遺影は一部をトリミングして小さい額に納めたり、事情によってはお焚き上げなどで処分する判断もあるでしょう。

 

遺影を飾ることはタブー?

◇故人は家族にとって大切な絆、遺影を飾ることはタブーではありません

遺影を自宅に飾ることを「縁起が悪い」と言う人もいます。
けれども遺影は不吉なものではありません

家族にとって大切な故人を遺影を通して思い出し、話すことができる、故人と家族とを繋ぐ大切な存在です。
遺影を飾るかどうかは個人の自由ですので、家族と話し合って決めましょう。

 

遺影の処分方法は?

◇葬儀後の遺影の扱いに、決まり事はありません

遺影を処分しても問題ありませんが、遺影ですので寺院へ依頼してお焚き上げをしたり、葬儀社に相談するご遺族が多い傾向です。

 

<遺影の処分方法>
①地域のゴミとして処分する [捨てる前に]
・遺影を白い紙や布で包む
塩をかけて清める
②遺影をデジタル化 スマートフォン等で保存
・デジタルフォトフレーム
③遺影のお焚き上げ ・お寺や神社に依頼

 
お焚き上げはお寺や神社で供養の依頼をします。
お焚き上げを依頼する時にはお布施や寄付をして、感謝の気持ちを伝えましょう。

 

まとめ:遺影に基本的にタブーはありません

まとめ:遺影に基本的にタブーはありません
遺影の飾る場所や扱い方には、基本的にタブーはありません。
ただ全国的には遺影などの故人の写真は、仏壇のなかや仏壇の上に飾ることを、良しとしない人もいます。

その理由はご本尊様がいる本州の仏壇は、仏壇内を浄土とし、その上などに遺影を置くことをあまり良く思わないためです。

祖霊信仰が根付き、位牌を中心に置く沖縄では、遺影を仏壇のなかに飾る家も多く見受けるでしょう。

 

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Point.1

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お葬式は地域の風習によってやり方が違います。相談で不安や悩みの解決策が見つかりますので、ご都合のつく時に相談に訪れることをおススメします。

Point.2

葬儀費用がわかります

葬儀費用は相談内容や葬儀社によって変わります。後悔しないために複数の葬儀社でお見積りを取ることをおススメします。

Point.3

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