お葬儀の豆知識
【沖縄の葬儀マナー】訃報欄で発見!初めて沖縄の葬儀に参列する5つの事柄
ごく近しい身内のみで通夜を執り行う習慣を持つ沖縄では、葬儀マナーとして通夜・葬儀・告別式の、どの式から参列すべきか…、迷う人も多いですよね。
沖縄では新聞の訃報欄(お悔み欄)で初めて、故人の訃報に触れることもあります。
・沖縄では通夜・葬儀・告別式、どこに参列する?
・沖縄の通夜での服装やマナーは?
・沖縄の葬儀や告別式での服装やマナーは?
今回は故人との関係性によって判断する、沖縄の通夜・葬儀・告別式への参列マナーや服装、準備したい事柄をお伝えします。
沖縄の通夜・葬儀・告別式マナー
●生前の故人との関係性から、通夜・葬儀・告別式、いずれの式から参列するかを判断します
沖縄の葬儀は一般人でも100人、200人以上も多い、規模の大きな一般葬で有名です。
けれども広く知られる参列客を広く受け入れる沖縄の葬儀は、告別式でしょう。
(1)通夜
・ごく近しい身内
・遺族から危篤や訃報を受けた
(2)葬儀
・生前の故人を良く知る関係性
・葬儀の案内があった
(3)告別式
・故人と知人
・新聞の訃報欄などで知った
そこで沖縄の葬儀マナーとして、故人との関係性によって「どの式から参列するか」の判断をします。
(1)沖縄の通夜マナー
●沖縄の通夜は、ごく近しい身内のみで静かに執り行います
全国的には人が亡くなると、通夜と葬儀(告別式)の両日とも会葬客を受け入れる風習がありますが、沖縄では人が亡くなると、広く会葬客を受け入れる式は告別式のみです。
特に知人友人が沖縄で通夜から会葬する場合、生前から故人とごく親しい間柄だったことが分かります。
●故人とごく親しい間柄
・平服
・御香典は約千円~3千円
※地域や家によって違いもあります
また沖縄で通夜から参加するほど故人と近しい間柄であれば、喪家から葬儀(告別式)のお手伝いをお願いされることも多く、この場合は通夜での打ち合わせになります。
遠方から駆け付けて、葬儀(告別式)に自宅へ帰る予定がないならば、喪服やお手伝い用の黒のエプロン、スリッパなどをそれとなく持参しておくと良いでしょう。
・沖縄で訃報の知らせを受けたらどうする?通夜に行く?訃報欄確認?判断材料
「平服」とは
●「平服(へいふく)」とは、「礼服や礼装(喪服)でなくとも良い」服装です平服はふだん着ともされますが、弔事における平服は「喪服ではなくとも良い」と言う意味合いであり、決してジーンズやラフな服ではありません。
(1)男性
・ダークカラーのスーツ
・フォーマルな襟付きの服装
・光沢や服飾はない
(2)女性
・黒やダークグレーのスーツやアンサンブル、ワンピースなど
・パンツスーツでも良い
・スカート丈は膝から下
・黒いストッキング
・ローヒールのパンプス(光沢なし)
・アクセサリーはパールのネックレス、イヤリングのみ
(3)手伝い
・黒のエプロン
・黒か白の三角巾など
・黒い手提げ袋
一般的に平服と言われたら、濃紺やダークグレーなどのスーツやアンサンブルなどで、装飾や柄物は避け、ネイルやアクセサリーも付けません。
また沖縄では通夜に参列するほど故人と関係性の近しい人は、通夜や葬儀の手伝いを引き受けることもあるので、すぐに手伝いができるエプロンなどを持参しても良いでしょう。
・沖縄で友人の危篤の知らせを受けたら会いに行く?臨終に立ち会う時の配慮は?
沖縄の葬儀マナー
●沖縄で葬儀から会葬するマナーは、告別式までの参加です
一般的に沖縄で葬儀から会葬するマナーは、開始時間よりも早めに葬儀会場に着いて席に付き、告別式まで参加します。告別式まで参加するのが理想的ですが、それぞれの事情により、葬儀のみ会葬する場合もあるでしょう。
・最初から末席に付く
・そっと席を外す
沖縄で葬儀のみ会葬するマナーとして、上記のように目立たないようにお焼香を済ませ、立ち去ります。
沖縄の葬儀や告別式の会葬マナーは、後ほどお伝えします。
沖縄の葬儀、服装マナー
●沖縄で葬儀に会葬する服装マナーは、喪服です
沖縄で葬儀に会葬する服装マナーは、全国的な葬儀と同じく喪服です。ただし特定の寺院を信仰する「檀家制度」が根付いていない沖縄では、数珠を持参する人が少ないでしょう。
夏場の葬儀であれば、喪服用のかりゆしウエアが販売されているので、男性はコチラを着用する人が多いです。
●全国と同じく、喪服(ブラックフォーマル)が基本です
(1)男性
・ブラックスーツ
・白いYシャツ
・黒ネクタイ
・プレーンな光沢のない黒の革靴
(2)女性
・黒のスーツやアンサンブル、ワンピースなど
・パンツスーツも可
・スカート丈は膝から下
・黒いストッキング
・ローヒールのパンプス(光沢なし)
・アクセサリーはパールのネックレス、イヤリングのみ
(3)持ち物
・白か黒の弔事用のハンカチ
・御香典を持ち歩くふくさ(袱紗)
・数珠(簡易数珠)はあるとより丁寧
(4)御香典
・約3千円~5千円(知人友人)
黒に光沢はなく、無地で華美にならない礼服を選びます。ストッキングも光沢のないものを選びましょう。
また女性は露出を少なく、喪家であればスカート丈を長くすることで格式があがります。
注意したいポイントはハンカチです。
白か黒の弔事用のハンカチは、意外に準備している人が少ないため、喪服や小物にセットすると良いでしょう。
・沖縄の葬儀で、御香典を包むマナーとは?表書きや連名での作法まで解説!
沖縄の告別式マナー
●沖縄の葬儀で告別式のみ参列する場合、受付後、お焼香の列に並びます
沖縄の葬儀マナーでは、訃報欄(お悔み欄)で訃報を知ったなど、故人との関係性がそれほど深くない人々も会葬を受け入れますが、告別式のみの参列が多いです。
この場合、受付で芳名帳に貴重をして御香典を差し出し、お焼香の席に並びます。
(1)コートやショールなど脱ぐものがある
・受付前に脱いでおく
・預り所へ預ける
・預り所がなければ、腕に掛ける
(2)受付
・簡潔にお悔みの挨拶をする
・芳名帳に住所と氏名を記入する
・御香典を差し出す
葬儀が告別式の時間まで押す場合も多いため、予定時間に到着した時点でお焼香が長打の列になっていることもしばしばです。
とは言え遅く到着してギリギリになっても失礼なので、定時よりも少し遅れ加減に到着する会葬客もいるでしょう。
告別式でお焼香の列に並ぶ前に席に付く場合、故人との関係性により判断しながら、控えめな席に座ります。
・【沖縄の葬儀マナー】御香典の包み方マナー、持ち歩き方・差し出し方とは?
子どもの服装
●沖縄の葬儀に子どもが同席する場合、幼児であれば平服も多いです
従来の沖縄の葬儀は一般人でも大規模に執り行う風習があるため、子どもは預けるなどして、大人だけで会葬する選択がが基本的には多いでしょう。
沖縄の葬儀マナーと言うよりは、ご両親が何かと大変になるためです。
ただ預け先がないなどの理由で未就学児が沖縄の葬儀に会葬するならば、黒やグレーの服で整えれば良いでしょう。
(1)制服がある学生は、制服が礼服です
(2)未就学児は、平服でも良い
ただ沖縄でも葬儀の席なので、黒やダークグレー、白のシャツなどを基調として、カジュアル過ぎたり、華美な服装は避けます。
特に金色などの光物は意外と目立つので、黒い布で隠したり、避けておくと安心です。
夫婦や友人同士で葬儀へ会葬する場合、交代でお焼香だけ済ませて子どもを預かる様子も見受けます。
最後に
以上が訃報欄(お悔み欄)で知人友人の訃報を知り、沖縄の葬儀に行く5つのマナーです。
全国的には通夜と葬儀に参列する場合、いずれか一方で御香典を出します。通夜で御香典を出したら、翌日の葬儀で受付は芳名帳に記帳するのみです。
けれども沖縄の葬儀マナーでは、参列する度に御香典を持参します。
その代わり、一度に差し出す御香典の金額は、約千円~5千円(知人友人)と少なく、この範囲内で調整すると良いでしょう。
・【沖縄の葬儀マナー】御香典とは?沖縄式と本州式、金額に迷った時の判断基準
まとめ
沖縄の葬儀に参列する5つのマナーとは
(1)故人との関係性で判断する
・通夜
・葬儀
・告別式
(2)通夜
・故人とごく親しい間柄
・平服
・喪服と手伝い用のエプロンなどを準備
・御香典は約千円~3千円
(3)葬儀
・生前の故人を良く知る間柄
・喪服
・御香典は約3千円~5千円
(4)告別式
・訃報欄で故人の訃報を知る関係性
・喪服
・御香典は約千円~5千円
(5)子どもの服装
・学生であれば学生服が礼服
・未就学児は平服でも可