お葬儀の豆知識
訃報や葬儀案内の例文とは?ハガキや電話・LINEなどの使い分けや、適した例文を紹介
・訃報や葬儀案内の例文とは?
・職場へ訃報を知らせる例文とは?
・LINEで訃報を知らせる例文とは?
訃報や葬儀の案内は例文を基に作ると失礼がありません。
ただ現代では電話や訃報ハガキでのお知らせのみならず、メールやLINEなど、SNSの利用も増えました。
また家族葬など参列者を限定したり、香典を辞退する新しい葬儀の形が増えたことに伴い、訃報ハガキの例文も、状況によりさまざまに使い分けなければなりません。
本記事を読むことで、訃報や葬儀案内のさまざまな使い方や、それぞれの手段や状況に適した例文が分かります。
訃報の例文の使い方
◇訃報は例文に添いながら、正確な情報を伝えます
訃報や葬儀案内での注意点は、タイミングや範囲、正確な情報です。
特に葬儀案内が入る場合は、葬儀会場や日程、家族葬であれば香典や供花辞退の有無、参列者の制限まで、正確に伝わらなくてはなりません。
なお、全国的にはお墓がある寺院のご住職へ訃報を知らせ、読経供養などの相談をしますが、沖縄では葬儀社から僧侶の紹介を受けることが多いです。
<訃報を知らせる注意点> | |
[連絡する人(順番)] | |
(1)身内 | …家族、親族 |
(2)友人 | …故人と生前親しくしていた人々 |
(3)知人・仕事関係者 | …仕事や社会活動で故人が関わった人々 |
(4)近隣住民 | …自治会、PTAなど |
[タイミング] | |
(1)駆け付けて欲しい人 | …亡くなってすぐ |
(2)参列を希望する人 | …葬儀日程が決まってから |
(3)お知らせのみ | …葬儀後、四十九日頃まで |
[欠かせない情報] | |
●訃報のみ | ・故人の氏名 ・享年 ・亡くなった年月日 ・連絡者の氏名 ・連絡先 |
●葬儀案内を含む (上記にプラスして) |
・葬儀の日程、会場 ・葬儀形式 ・葬儀の宗旨宗派 ・喪主の氏名 ・連絡先 |
また従来の沖縄では広く参列者を受け入れる一般葬が一般的でしたので、新聞の訃報欄で葬儀案内を記載しています。
けれども最近の沖縄では、参列者を限定した家族葬なども増えました。
この場合には、新聞の訃報欄ではなく個別に連絡をして、身内のみで家族葬を行うことを明瞭に伝えなければなりません。
香典や供花辞退など、従来とは違う新しい形式を選ぶ場合にも、混乱を避けるために訃報や葬儀案内とともに明記します。
・訃報と葬儀の案内とは、違うの?一般葬・家族葬で知らせるタイミングや手段、内容も解説
訃報や葬儀案内:5つの例文
◇訃報や葬儀案内は、主に5つの手段があります
訃報や葬儀案内の例文をお伝えする前に、訃報を知らせる手段は大まかに5つです。
電話や手紙、ハガキなどの書面、現代ではメールやLINEなどSNS上での手段もあるでしょう。
<訃報や葬儀案内:5つの例文> | ||
[手段] | [用途] | [注意点] |
(1)ハガキ(手紙) | ・正式な方法 | ・郵送時間が掛かる |
(2)電話 | ・急ぎ知らせる (駆け付けて欲しい人) |
・文面で残らない ・電話が繋がらない可能性 |
(3)メール | ・仕事関係など ・一斉に送る |
・読まない可能性 ・正式ではない |
(4)LINEなど(SNS) | ・急ぎ知らせる (現代は電話と同じ扱い) ・文面に残る |
・既読されない可能性 ・正式ではない (マナー違反とする人もいる) |
(5)新聞の訃報欄 | ・一斉に広く伝える ・沖縄の一般葬 |
・参列者が予想できない ・掲載料が掛かる |
従来の沖縄では一般の人でも80人以上は参列者が訪れる、規模の大きな一般葬が基本でしたので、新聞の訃報欄を利用する流れがほとんどでした。
けれども新聞の訃報欄は相手を問わず一斉に情報が流れる手段でもあるので、まず参列者を限定するかどうか、を決定してから訃報を知らせる手段を選びましょう。
・沖縄の葬儀は新聞で案内を出す?「お悔み欄」確認の仕方や掲載の流れ、料金目安を解説!
・【家族が亡くなったら】危篤状態になったら、まず家族がやるべき6つのこと
訃報を書面で知らせる例文
◇書面での訃報は正式な手段です
訃報ハガキや葬儀案内状など、書面は正式な訃報を伝える手段ですので、高齢の人でもマナー違反と捉える人はいないでしょう。
また口頭で伝える電話など、後々文字に残らない手段で訃報を伝えた場合には、改めて訃報を書面で送ります。
<訃報を書面で知らせるタイミング> | ||
[相手] | [タイミング] | [内容] |
(1)参列を希望する人 | …葬儀前に送る | ・訃報、及び葬儀案内 |
(2)参列を希望しない | …葬儀後に送る | ・訃報 (弔問などの可否) |
正確には訃報ハガキと葬儀案内状は違います。
参列を希望する相手には、葬儀の日程が決まってから葬儀案内を含めた訃報ハガキを葬儀前に送らなければなりません。
一方で家族葬などで参列を希望しない場合、葬儀後に訃報ハガキを送る判断が増えました。
この時、弔問や香典、供花を辞退するならば、それも明記しましょう。
送る目安としては、四十九日法要後、7日以内が目安です。
葬儀前に送る訃報ハガキの例文
長い間病気で療養をしておりましたが
去る11月22日に52歳で永眠いたしました
この場を借りて 生前の温かいお心遣いに感謝申し上げます
葬儀告別式は仏式にて執り行いますことをお知らせいたします
故 山田〇子儀 葬儀・告別式
[葬儀告別式] 令和5年11月30日 10時から
[会場] 拓商斎場
[住所] 沖縄県○○市○○区○○
[電話番号] 090-〇○○○-○○○○
喪主 山田△夫
[住所] ○○○○
[電話番号] 098-○○○-○○○○
[お問い合わせ先] 喪主 山田△夫
[電話番号] 090-〇○○○-○○○○
葬儀後に送る訃報ハガキの例文
天寿を全ういたしまして去る11月22日に99歳で永眠いたしました
本来ならばすぐにお知らせすべきでございましたが
深い悲しみの中でお知らせが遅れましたことをお許しください
なお 故人の生前の遺志により
葬儀は○○月○○日に家族葬で執り行われました
香典や弔問などのご厚志につきましては 失礼ながらご辞退させていただきます
恐れ入りますが 何卒よろしくお願い申し上げます
ここに生前に賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。
○○○○
住所 ○○○○
電話番号 ○○○○
訃報を電話で知らせる例文
◇書面に残らない電話だからこそ、気持ちを落ち着けて明瞭に伝えます
書面に残らない電話では間違えた情報が伝わりやすいため、まず心を落ち着けて、訃報の例文を基に必要情報を書き出し、正確に伝えることを意識してください。
「夜分遅くに大変失礼をいたします。
山田〇子(故人の氏名)の長男、山田〇夫(連絡している人の氏名)です。
本日の11時過ぎ、母が○○(亡くなった理由)のため亡くなりました。
今、母は自宅で眠っております。
葬儀日程が決まり次第、ご連絡いたします。
何かありましたら、私へご連絡ください。
携帯番号は090-○○○○-○○○○です。」
訃報の知らせをしたら話は長くせず、早々に終えましょう。
家族葬であれば参列辞退や供花、香典の受け入れ可否も明瞭に伝えます。
SNSで伝える訃報の例文
◇LINEなどのSNSは、簡潔に情報を伝えます
電話と並び急ぎの連絡手段として、現代はLINEなどのSNSが主流になりました。
LINEは書面が残る便利なツールですが、長すぎると読みにくくなります。
簡潔に訃報を知らせる例文がポイントです。
「夜分遅くのご連絡を失礼いたします
山田〇子(故人の氏名)の長男、〇夫です
母・山田〇子につきまして 1ヶ月前から入院療養に勤めておりましたが
数日前から病態が悪化し 本日早朝に76歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼に深く感謝し 謹んでお知らせ申し上げます
なお 葬儀は下記日程にて執り行います
[葬儀]11月29日(火) 10時~12時
[斎場]○○斎場
住所:沖縄県○○市○○○○
電話:098-○○○-○○○○
[喪主]山田〇夫(長男)
まとめ:訃報はSNSでも知らせますが例文を基に簡潔に伝えます
LINEなどのSNSでも訃報を知らせる時代ですが、例文を基に丁寧に簡潔に送るよう、手段を問わず正確さとマナーを求められます。
この他、一般的になった訃報を知らせる手段には、一斉に送信できて便利なメールがありますが、多くは職場など会社関係者、職場関係者が多いでしょう。
基本的な必要情報や訃報の例文は、大局は同じです。
ただ例えば社内と社外、同僚や友人知人でも、気を付けるポイントや訃報の例文が異なります。
詳しくは下記コラムにて、メールによる訃報の例文や送る時の注意点まで、より詳しくお伝えしていますので、コチラをご参照ください。
・訃報をメール・LINEで送る例文とは?マナー違反?適したケースや相手で違う例文とは