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お葬儀の豆知識

2023/10/01

喪主と施主の違いとは?喪主と施主の意味や役割、誰がなるかを解説|同一人物でも良い?

喪主と施主の違いとは?喪主と施主の意味や役割、誰がなるかを解説|同一人物でも良い?
・喪主と施主の違いとは?
・喪主や施主には誰がなるの?
・喪主と施主の役割ややることの違いとは?

家族が亡くなると喪主を決めますが、施主も決める葬儀がありますよね。
基本的に喪主は遺族の代表として参列者や僧侶へ対応をする表側、施主は葬儀費用の負担とりまとめを行う裏方です。

本記事を読むことで、喪主と施主の違いとは何か?役割や仕事内容、喪主や施主に誰が選ばれやすいのかがわかります。
 

喪主と施主の意味の違いとは?

立場で違う喪主挨拶の文例
◇喪主とは遺族の代表者、施主とは葬儀費用を負担する人です

喪主は喪に服する主と書き、故人遺族の代表者を意味します。
そのため配偶者など、故人と最も近しい遺族が喪主になるケースが多いです。
 

<喪主と施主の意味の違いとは>
・喪主…遺族の代表者
・施主…葬儀費用を負担する人

 
一方、施主はお布施を施す人を差します。
現代では葬儀費用を負担する意味が強いため、葬儀費用に関する葬儀社との打ち合わせや、葬儀を仕切る役割を果たす施主が多いでしょう。
 

喪主の役割とは?

◇喪主の役割は遺族を代表する喪主挨拶や窓口です

喪主の役割は遺族の代表として、参列者や葬儀社との窓口となり、参列や葬儀サポートへの感謝を伝えることでしょう。
 

<喪主の役割>
遺族の代表者としての窓口
・葬儀全般の責任を負う

 
施主が葬儀社との打ち合わせを進めるケースもありますが、喪主は遺族の代表として、葬儀全般の責任を負う立場です。
 

「施主」の役割とは?

◇施主の役割は葬儀費用をまとめて負担します

例えば、故人の配偶者である喪主が80代90代の高齢者だった場合、子どもが施主を務めて金銭面を取りまとめ、裏方として葬儀社との打ち合わせや予算の決定を行うケースが多いです。
 

<施主の役割>
・葬儀費用のとりまとめ
・葬儀費用の負担
・裏方業務(葬儀社との打ち合わせなど)

 
施主は「お布施の主」と書くように、葬儀社への支払いの他、僧侶へのお布施や世話役へのお礼など、直接お渡しする金銭準備も行います。
 

喪主や施主の決め方の違いは?

立場で違う喪主挨拶の文例
◇喪主は一般的に遺族から決めますが、施主は遺族に限りません

喪主は遺族代表ですので、一般的に故人と最も近しい配偶者や子どもなどの家族が多く、血縁を優先した順番で選ばれることが多いです。

ただし喪主や施主の決め方や違いに、法的な決まりはありません
喪主と施主が同じ人物であることが多いでしょう。
 

<喪主や施主の決め方の違い>
●喪主や施主を決める決まりはない
・喪主…一般的に遺族から決める
・施主…血縁関係には左右されない
(葬儀費用を負担する人が施主)

 
一方施主も故人の子どもなど、遺族から選ぶケースがほとんどですが、葬儀を負担する人であれば、必ずしも遺族に限りません
 

喪主の決め方

◇一般的に喪主の選び方は、故人と血縁関係が近い順番です

特に決まりはありませんが、一般的に人が亡くなると故人と最も近しい血縁関係者が喪主になります。
夫婦であれば配偶者、独り身であれば子どもなどです。
 

<喪主の決め方>
●故人と血縁関係が最も近しい遺族
・配偶者
・子ども
・親
…など

 
けれども大切な家族を亡くしたショックが大きい、病気を患っているなど、事情がある場合は、必ずしもその限りではありません。
次に血縁関係が近しい遺族が喪主を務めるなどしても良いでしょう。
 

施主の決め方

◇施主は喪主と同一人物であることが多いです

けれども高齢など、喪主の状況によって違う人が施主になることもあるでしょう。

葬儀費用を負担する人は遺族に限らず施主としますが、一般的には遺族間で話し合い、葬儀社との打ち合わせなど、喪主をサポートし裏方作業を任せられる人が選出されます。
 

<施主の決め方>
●施主の決め方に決まりはない
・家族や遺族間で相談
・裏方でのサポートができる人
・血縁関係を優先した決め方が一般的

 
施主は葬儀費用を負担する人ですが、故人の預貯金があった場合、葬儀費用は故人の預貯金から支払いが可能です。

また葬儀社への支払いは葬儀後が多いため、香典からの支払いもできます。
ですから実質的には、葬儀社との打ち合わせ葬儀の進行など、喪主を裏方でサポートできる人が施主になるケースが多いでしょう。
 

喪主や施主のやることの違いは?

喪主や施主のやることの違いは?
◇喪主は参列者や僧侶へのご挨拶や窓口、施主は裏方作業です

一般的に遺族代表としての役割を持つ喪主は、喪主挨拶の他、僧侶のお出迎え、参列者への対応など、表向きの役割を果たします。

一方で施主は葬儀費用のとりまとめや、葬儀社との打ち合わせによる葬儀進行など、喪主をサポートする裏方の役割です。
 

喪主のやること

◇施主のやることは、主に喪主挨拶と窓口対応です

喪主と施主が分かれていた場合、喪主は遺族の代表として、僧侶のお出迎えやお見送り、参列者への対応など、表向きの役割に徹すると良いでしょう。

特に喪主のやることで準備が必要な事柄は、葬儀やお斎の開会・閉会のご挨拶、喪主挨拶です。
 

<喪主のやること>
[葬儀前]
・死亡診断書の受け取り
・訃報連絡

[葬儀]
・僧侶のお出迎え
・参列者の対応
・開会、閉会の挨拶
・喪主挨拶

[お斎]
・開会、閉会の挨拶
(法要のご案内)
・参列者への対応

[葬儀後]
・僧侶へお布施をお渡しする
・世話役などへお礼をお渡しする

 
喪主になったら訃報を知らせるタイミングやマナーの他、僧侶や参列者へ対応するため、忌み言葉などのマナーを理解しておくと良いでしょう。

沖縄では少ないですが、菩提寺があれば故人が亡くなった後、すぐに菩提寺のご住職へご連絡します。
 

 

 

施主のやること

◇施主は喪主を裏方でサポートし、葬儀費用のとりまとめや進行に務めます

喪主と施主は同一人物であることが多いですが、施主が別に決められた場合には、喪主とともに葬儀社を決めて、葬儀社との打ち合わせや死亡診断書の提出など、具体的な手続きや作業に徹すると良いでしょう。
 

<施主のやること>
[葬儀前]
・死亡診断書の受け取り
・葬儀社決め
・遺体搬送の依頼
・葬儀社との打ち合わせ
・僧侶の手配
・行政手続き
(火葬許可証の受け取り)

[葬儀費用のとりまとめ]
・葬儀予算を決める
・お布施の準備
・お礼(寸志)の準備
・会葬礼状、返礼品の手配
・お斎の手配
 
[葬儀後]
・葬儀費用の支払い
・法要の準備
・行政手続き
・香典返しの準備

 
施主は喪主をサポートする形で、滞りない葬儀進行に務めます。
死亡診断書の提出により火葬埋葬許可証が発行されるため、火葬前に提出が必要ですが、一般的に葬儀社に代行依頼もできるでしょう。

施主は葬儀を終えた後も、初七日法要や四十九日法要への準備、行政手続き、香典返しなどの準備で忙しくなります。

喪主と協力しながら、忙しい時には遺族から手伝いを依頼し作業を分担しながら、負担を軽減すると良いでしょう。
 

 

 

まとめ:喪主や施主のマナーの違いはありません

まとめ:沖縄の法要では、三回忌以降の服装なら平服で良いです
喪主や施主の違いとして「どちらが格が上ですか?」との質問もありますが、それぞれに役割が違うことのみで、上も下もありません。

また今回は喪主が遺族代表として、施主が葬儀費用をとりまとめるばかりではなく、裏方として進行も務める役割として、やることをご紹介しましたが、喪主と施主が協力して葬儀を進めるケースも多いでしょう。

そのため喪主は遺族の代表でありながら葬儀を取り仕切り、施主が葬儀費用のとりまとめのみを担う葬儀もあります。

喪主と施主の決め方や違いに厳密な決まりはないため、その時々の状況に応じて家族や親族で話し合い、柔軟に決定すると良いでしょう。
 

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