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TOPお葬式の豆知識家族が亡くなったら親のお金、どうなってる?──トラブルを防ぐ相続前の確認リスト
2025/08/28 家族が亡くなったら

親のお金、どうなってる?──トラブルを防ぐ相続前の確認リスト

親が亡くなった後、子どもたちに待ち構えているのは「相続」という現実です。遺産分割、預貯金口座の凍結、保険金の受け取り……。そのすべてが、短期間で対応しなければならず、しかも心の整理がつかない中で進めることになります。

そのときに最も困るのが、「何がどこにどれだけあるのか分からない」「突然、借金の存在を知らされた」といった情報不足からのトラブルです。

しかし、親が元気なうちに一緒にお金や財産の整理を行えば、多くの問題は未然に防ぐことができます。本記事では、「親が亡くなる前に確認・整理しておきたいお金や財産」について詳しく解説します。

預貯金・証券口座を整理・統合する

親が高齢になると、長年使っていない口座どこにあるか分からない証券口座が放置されていることも珍しくありません。しかし、親が亡くなった後にこれらの口座を解約するには、以下のような多くの書類と時間が必要になります。

解約手続きで起こりやすいトラブル
①遺産分割協議書の不備  相続人全員の同意が得られず、手続きが進まない
②印鑑証明書の期限切れ 複数の金融機関を回るうちに再発行が必要に
③旧姓名義の口座や屋号付き口座の存在 手続きが煩雑に
④遠方の金融機関のみで手続き可能な場合も  高齢者が若い頃に作った口座で発生しがち
故人の旧姓名義の口座解約 屋号付きの口座解約なども

親が元気なうちに「現在使用している口座」「不要な口座」を整理し、必要に応じて解約・統合することで、手続きの煩雑さを減らせます。

財産目録を作成する

相続では「財産の全体像」が分からないと分割協議がそもそも始まりません。また、後から借金やローンなどのマイナスの財産が判明することで、相続放棄すべきだったと後悔するケースもあります。

◇財産目録に記載する内容の例

・プラスの財産:不動産、預貯金、株式、保険金、デジタル資産など

・マイナスの財産:借金、未払ローン、保証人契約など

財産目録は、遺言書の作成にも必要となる重要な資料です。正確な財産の一覧を作ることで、相続発生後に迅速でトラブルの少ない対応が可能になります。

銀行口座凍結に備えた対策

故人が亡くなると、銀行は名義人の死亡を確認した時点でその口座を凍結します。これは、市区町村に死亡届を出したタイミングではなく、銀行が訃報を把握した時点で即時に行われるため、予測できないことも多いです。

凍結された後は、相続手続きが終わるまでそのお金を引き出すことができません。そのため、親が亡くなる前に最低限の生活費や葬儀代をあらかじめ引き出しておくケースもあります。親の協力が得られるうちに、必要最低限の金額を引き出しておくことも検討しましょう。

◆注意点
・親の生前に引き出す際は記録をしっかり残す
・死後に引き出すと「相続財産の単純承認」とみなされる可能性があり、相続放棄できなくなる場合も

親が亡くなった後に銀行口座からお金を引き出しても、法律上の罪には問われません。しかし相続財産を独占したとして、他の相続人と紛争が生じる可能性があります。また、預金を引き出すと、法定単純承認(自動的に相続された)とみなされ相続放棄などができなくなる可能性がありますので気をつけましょう。また親が亡くなる前に引き出すことで、相続人間のトラブル回避に繋がります。ただし引き出す時には、使用目的もしっかりと記録することが、トラブル回避のポイントです。

<親が亡くなる前に:財産目録の作成>
※遺言書の作成にも必要 
①マイナス財産の把握  借金やローンなどの負債を把握
②プラス財産の把握 ・不動産財産
・金融機関(預貯金財産)
・デジタル遺産
・各種証券
・保険会社
…など

事業所に確認をしても良いでしょう。また把握しきれない場合には、依頼料が必要になりますが、弁護士や税理士などの専門家への相談も一案です。親が亡くなる前から、プラス・マイナス財産を把握することで、相続発生後の相続放棄の判断、弁護士や税理士との相談も行いやすくなるでしょう。

保険受取人の確認と整理

生命保険の受取人は、その人の固有財産となり、遺産分割の対象にはなりません。
しかし、長年見直されていない保険契約では、以下のような問題が起こることもあります。

<よくあるトラブル例>
・すでに離婚した配偶者が受取人のまま
・受取人が先に亡くなっている
・認知症の親が受取人になっている
・家族構成が変わっていて指定者が不適切になっている

生命保険の受取人変更は契約者本人にしかできません。親が元気なうちに受取人を確認し、必要があれば変更手続きを行いましょう。また、相続人以外(孫や甥、姪など)を受取人に指定することも可能です。遺言とは異なる手段で特定の人に財産を残したい場合に有効です。

専門家への相談も視野に

相続や財産整理は、想像以上に複雑です。把握しきれない財産がある、相続人同士の仲が悪い、借金が疑われる……といったケースでは、弁護士や税理士、司法書士などの専門家に相談するのが確実です。費用は発生しますが、トラブル防止や時間短縮を考えると、長期的に見れば大きなメリットがあります。また、専門家に相談することで「相続放棄」「限定承認」といった選択肢を含めた冷静な判断ができるようになります。

まとめ:親と共に行う「お金と財産の終活」で、安心を備える

親が亡くなってからのお金の整理は、予想以上に複雑で感情的な問題も多く含みます。しかし、元気なうちに親子で一緒に話し合い、準備しておくことで、家族の心の負担を大きく減らすことができます。

・預貯金・証券の整理
・財産目録の作成
・口座凍結への備え
・保険受取人の確認
・必要に応じた専門家への相談

これらの準備を今から始めておくことが、結果として家族全員にとって優しい相続を実現する第一歩です。