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TOPお葬式の豆知識沖縄の伝統文化沖縄の初盆(みーぼん)で必要な準備とは?弔問対応とお供えのマナーを解説
2025/07/31 沖縄の伝統文化

沖縄の初盆(みーぼん)で必要な準備とは?弔問対応とお供えのマナーを解説

沖縄で故人が亡くなって最初に迎える旧盆「みーぼん(初盆)」は、通常の旧盆とは異なり、“弔事”としての意味合いを持ちます。かつては身内のみで静かに行われていたみーぼんですが、近年では法要を営んだり、弔問客を受け入れたりする家庭も増えてきました。

本記事では、初盆に必要な具体的な準備、供物・料理のマナー、そして弔問客対応の工夫などをわかりやすく解説します。

初盆用の重箱料理は「弔事用」に整える

全国的にも沖縄でも、初盆は弔事で行うとお伝えしましたが、そもそも沖縄では茹で豚(シラベーシ)を故人が亡くなった夜の枕飾りに供えるなど、精進料理の習慣がありません。そのため従来の年中行事、旧盆で供えるウンケージューシーなどのお供え物に、大きな違いはありません。

ただひとつ、最終日ウークイ(お見送り)に供える重箱料理のウサンミ(御三味)は、弔事用ならではのしきたりがあるので、注意してください。

仕出し料理店へ依頼をしているならば「弔事用」とお願いすれば良いでしょう。葬祭業者へ初盆法要を依頼している場合には、このようなお供え物や仕出し弁当も弔事用で整えてくれます。

<弔事用ウサンミのポイント>
・かまぼこ: 白のみ(紅白は避ける)
・昆布: 結び昆布ではなく「返し昆布」
・豚三枚肉の煮付け: 皮を上にして詰める
・もち: 白もちのみ(あんこ入りや色付きは避ける)
・その他: 慶事を連想させる料理(赤色、甘味の強い物など)は避ける

旧盆では華やかな料理が並ぶことも多い沖縄ですが、みーぼんでは控えめを意識し、故人への敬意と祈りの気持ちを込めて準備しましょう。

<料理の準備方法>
・家族で手作りする場合:伝統のしきたりに沿って慎重に準備
・忙しい場合:仕出し業者に「弔事用」と明示して依頼すれば安心
葬祭業者に初盆法要を依頼している場合:供物や料理も整えてくれるケースが多い

旧盆で出す重箱料理「ウサンミ(御三味)」と、初盆で用意するそれとでは、中身に大きな違いがあります。初盆は故人を悼む行事として行われるため、料理内容も弔事用として慎ましく整える必要があります。

素麺や果物など、その他のお供えの注意点

初盆のお供え物では、「色」や「意味」を意識することが大切です。たとえば素麺ひとつ取っても、通常のようなカラフルなものではなく、白やグレーの落ち着いた色味のものを選ぶのが適切です。

<弔事用のお供え物の例>
・白素麺や無着色のもの
・香りの強すぎない果物(リンゴやバナナなど)
・花も落ち着いた色合いのもの(白・淡紫など)
・菓子類は派手な包装を避け、素朴な和菓子を中心に

お供え物をどう整えるかは、法要の有無や弔問客を迎えるかどうかでも変わってきます。供え方に迷う場合は、葬祭業者や仕出し業者へ相談するのもひとつの方法です。

弔問客を迎える場合の準備と注意点

全国的な初盆では、菩提寺の住職に読経供養を依頼して法要を執り行う家も多く、初盆に向けて香典を準備し、弔問に訪れる人々も少なくありません。一方、昔の沖縄では、みーぼん(初盆)に法要を行わない場合、旧暦7月13日~15日(2025年9月4日~6日)日程をずらして弔問に訪れる地域もありました。

そのため現代でも、旧暦716日頃になって、次々と弔問客が訪れて、対応に戸惑う家族も見受けます。このようなことを避けるため、沖縄ではみーぼん(初盆)を過ぎてから弔問客が続く状況を避ける意味で、初盆法要を決める家も多いです。

<初盆法要の案内状を出すか、出さないか>
初盆法要の案内状
人数を決めて案内を出す
・案内を出さずに弔問客を受け入れる

沖縄では法要も電話などで連絡する方法が多いですが、旧盆以降の弔問客を避けたり、初盆法要の弔問客を見越した準備をするには、予めご案内をお出しすると進めやすいでしょう。

①初盆法要の案内状を出す場合
予め日時や場所を記載した案内状を出しておくと、当日の混乱を避けられます。

<案内状に書くべき内容>
・法要日時・場所

・服装の指定(平服・喪服など)
・香典の受け入れ有無
・出欠の返信期限(返信がない場合は電話確認も想定)

全国的には往復ハガキにて法要のご案内を出すので、これに倣いご案内を進めると便利ですが、沖縄では法事の参列に返信する習慣があまりありません。そのため返信のないケースもあり、最終的に電話などでの確認も想定して進めましょう。

②香典の有無を明記する
沖縄のみーぼん(初盆)で法要を執り行いご案内状を出す時には、御香典の有無を決めてしまうと楽です。弔意の気持ちを表す御香典は大変有難いのですが、マナーとして返礼を準備しなければなりません。

◇御香典の有無まで決めておく
あらかじめ「御香典・御供花・御供え物の儀は、固くご辞退申し上げます」とご案内に明言してしまえば、施主も返礼の準備に頭を悩ませる必要がなくなるでしょう。もし沖縄のみーぼん(初盆)日程を避けて弔問客が訪れ、御香典を準備している場合には、快く受け取って返礼を用意しても良いのですが、「お気持ちはありがたいのですが」と角が立たないように配慮してお断りをする場合もあります。

まとめ

沖縄の「みーぼん(初盆)」は、旧盆とは異なり“弔事”として静かに営まれる儀式です。供物や料理、僧侶の手配、弔問対応など、さまざまな準備がありますが、現代のライフスタイルに合わせて選択肢も増えています。

家族の負担を減らし、故人に心を込めて向き合えるように──。形式に縛られすぎず、家族の意向や地域の習慣に沿ったスタイルで、心静かに初盆を迎えましょう。