お葬式の豆知識
お悔やみの言葉をLINEで伝えるマナーと5つの例文
SNSの普及によってLINEは日常になくてはならないツールになりましたよね。嬉しいことも悲しいことも、時には訃報もLINEで受けることが増えてきたと思います。
昨今はLINEで訃報を受けることも多く、そのため、お悔やみの言葉の返信もLINEでする機会が増えました。ただ、気軽さも相まってお悔やみの言葉に対してのマナーや注意点に戸惑う声も少なくありません。
今回は、LINEでお悔やみの言葉を送って良い相手や送るタイミング、言葉選びやマナー、注意点などについて記したいと思います。
お悔やみの言葉をLINEで伝える際は簡潔にまとめる
忙しい時期に送るお悔やみの手紙やメールは、簡潔に納めるのがマナーです。手紙であれば便せん1枚までとされ、メールでも余計な文章は添えません。また口頭であっても長話は避けますが、特にメールは短い文章で気持ちを伝えるツールになるため、より簡潔に伝えることを意識します。そのうえで、以下の5点に注意をしながらお悔やみの言葉をLINEで伝えましょう。
①詮索しない
お悔やみの言葉をLINEで伝える際には、相手の負担になるような言葉がけを避けます。特に故人の亡くなった理由や死因、原因などを尋ねることは、故人が亡くなった時を思い起こさせ、精神的な負担を重くする行為なのでタブーです。
②簡潔に伝える
お悔やみの言葉をLINEで伝える際、相手が一見して読みやすいよう配慮します。簡潔に短文、もしくは3行ほどに留めるよう心がけるとともに、必要があれば改行をして、読みやすいよう配慮します。
③早く返信する
相手から訃報をLINEで送られてきた場合、できるだけ早く返信しましょう。訃報を受けたら、どのように返信したら良いのか迷ったり、相手が忙しいだろうとタイミングに迷うこともあります。けれども既読スルーにならないよう、簡潔なお悔やみの言葉をまず添えて、早くに返信することが大切なマナーです。
④スタンプは避ける
LINEはカジュアルな通信手段ですが、親しい相手であってもお悔やみの言葉を伝えるLINEに絵文字やスタンプは避けましょう。また①やⅰなどの環境依存文字も文字化けの恐れがあるため避け、基本的には一筆文を添える気持ちで、シンプルな文章に留めます。
⑤あまりにくだけた言葉は避ける
お悔やみの言葉をLINEで伝える相手であれば、親しい仲ではありますが、くだけだ言葉遣いは避け、敬語・丁寧語を基本とします。もしも崩すのであれば、一部を「いつでも連絡くださいね」「無理しないでね」程度に留め、全体的な文章は敬語・丁寧語を基本としてください。
お悔やみの言葉をLINEで伝える例文
◇お悔やみの言葉はLINEでも、句読点を避けましょう
冠婚葬祭であつかうご挨拶文や手紙には、祭事が何事もなくスムーズに済ませることができるよう、留める句読点を使いません。お悔やみの言葉をLINEで伝える場合にも、この基本的なマナーに倣い句読点を避け、読みにくい箇所は改行をして送ると良いでしょう。またお悔やみの言葉をLINEで伝える際、送る相手に合わせて簡潔な例文を送ります。下記はその例文ですので、参考にしてください。
①故人が配偶者
「○○様の突然の訃報に触れ驚きを隠せません
○○やご家族もどれだけショックだったことでしょう
どうぞ無理をせずに何でも言ってください」
「そんなに大変ななかご連絡をくれてありがとう
○○も気を落としているかと思いますが
どうぞご家族寄り添いご自愛ください」
②故人が子ども
「突然のことで言葉が見つかりません、さぞかし無念のことと思います
○○は無理をしていないでしょうか
私にできることがあればいつでも連絡ください、駆けつけます」
「つらいなかで連絡をくれてありがとう、お悔やみを申し上げます
何と声をかけて良いのか分かりません
いつでも助けになるので落ち着いたらご連絡ください」
③故人が義両親
「この度は突然のご逝去の報に触れ 深くお悔やみを申し上げます
○○も多忙な時期かと思いますが どうぞ心身をお労りください
なお 返信は不要です」
④故人が両親
「お父様(お母様)のこと 心よりお悔やみを申し上げます。
○○もしばらくはつらい時期かと思いますが どうぞ無理をせず、体調を崩さないように心身を大切にしてください」
⑤故人が祖父母
「お祖母さまのこと連絡をくれてありがとう お悔やみを申し上げます
しばらくは寂しいですね
どうぞ無理をせずお体を大事に過ごしてください」
「お祖父様のこと心よりお悔やみを申し上げます
○○も遠くまで駆けつけて疲れも出ているかもしれません
○○の体も労り過ごしてください 帰ったら話をしましょうね」
まとめ
訃報をLINEで受けたら、お悔やみの言葉もLINEで返信しても良いでしょう。ただしご遺族本人から訃報を受けていないにも関わらず、お悔やみの言葉をLINEで送ることは避けます。現代は迅速な通信手段として重宝されるメールやLINEですが、弔事においては略式な連絡手段とされるため、マナー違反と捉える人もいます。
お悔やみの言葉をLINEで返信できる相手は、気の置けない友人などが多いでしょう。弔電のように畏まる必要はありませんが、それでも丁寧な言葉遣いを心がけ、相手に寄り添う言葉を添えましょう。