お葬式の豆知識
家族葬、一般葬、一日葬など、沖縄でニーズの高い7種類の葬儀
沖縄で昔からある葬儀の種類は規模の大きな一般葬に当たりますが、自宅で葬儀を執り行う自宅葬も今なお行われています。また弔問客が100人を超える、規模の大きな一般葬も沖縄で行う葬儀の種類としては一般的です。
ただ近年の沖縄では、より自由な葬儀の種類として、家族葬や音楽葬などの他、費用を抑えた直葬なども選ばれるようになりました。今回は近年ニーズが高いものも含めて、沖縄でニーズの高い葬儀、7つの種類の特徴についてお伝えします。
沖縄でニーズの高い7種類の葬儀とは?
沖縄では、葬儀会場を利用した一般葬が昔ながらの一般的な葬儀として認識されていますが、沖縄の一般葬といえば、新聞の訃報欄に葬儀会場や日時などの情報を掲載し、大勢の人々が弔問に訪れる形式で知られています。
ただ、規模の大きな一般葬を行うことは遺族に大きな負担をかける上、新型コロナの影響もあり、よりシンプルで心の葬送を重視したプランが求められることが多くなりました。以下は、近年沖縄でニーズの高い7種類の葬儀です。
<沖縄でニーズが高い7種類の葬儀>
①一般葬
②家族葬
③一日葬
④火葬式・直葬
⑤自宅葬
⑥音楽葬
⑦自由葬
新型コロナが落ち着いた最近では規模の大きな一般葬も再び増えていますが、逆に大切な故人との最期の時間を、家族で過ごす良さも見直されてきていることで、さまざまな種類の葬儀が選ばれるようになったことが近年の特徴でしょう。
①昔からある沖縄の一般葬
沖縄でニーズの高い7種類の葬儀の中でも、一般葬はしきたりを重んじたスタイルが求められます。全国的にも「葬儀」と言えば真っ先に連想するスタイルが一般葬でしょう。沖縄の一般葬では、たくさんの人々がお見送りに訪れることが多く、連絡しなかった人の弔問でも受け入れることが普通とされています。
ただし、現代では一般葬でも「あまり葬儀を大きくしたくない」との声もあるので「小規模の一般葬(50人以上)」を選ぶことも増えています。
②近年増えた家族葬
家族葬は若い世代を中心に新しい供養の形として注目され、特にコロナ禍でよりニーズが高まりました。「家族葬」とは、一般的に10人〜30人ほどで執り行い関係性の深い知人や友人に参列してもらう葬儀スタイルのことです。最も大きな特徴は、一般葬よりも人数が少なく、カジュアルな葬儀になる点でしょう。
落ち着いて身内だけで見送れ、しきたりにとらわれず、アットホームな会場で最期の一日を故人と過ごすような家族葬も人気があります。
③シンプルな葬儀の代表、一日葬
一日葬や火葬式・直葬などは、「シンプルな葬儀」と言われています。名前の通りお通夜を省いた葬儀の種類になりますが、故人が生前に希望していたケースも多い一方、遺族としては後々後悔することもあるので、決断時には皆で検討をする必要があるでしょう。
一日葬は、お通夜を執り行わずに告別式と火葬のみを行います。おもな理由は、葬儀費用を抑えたい、スケジュールを短縮したい、遺族の精神的な負担、体力的な負担を軽減したいといった目的で行うことが多いですが、故人を亡くしたショックで遺族が充分に対応できない場合にも選ばれます。
④充分な検討が必要な、火葬式・直葬
火葬式・直葬とはセレモニーを行わない葬送で、なかには火葬場で遺骨を引き取らない「0葬」というものもあります。「亡くなった後に子どもや孫に供養の負担を掛けたくない」として、故人が生前に火葬式や直葬を生前契約したり、遺言を残すこともあります。
ただし、0葬となると遺骨も残らないので遺族としては充分な検討と注意が必要です。0葬は遺族が集まり10分程度でお別れしてしまうことになるので、故人に思い入れがある方にはあまりオススメできません。
⑤自宅で葬儀を行う、自宅葬
自宅葬は沖縄でも昔から選ばれてきた形で、名前の通りご自宅で葬儀を行うスタイルです。昔は自宅葬が一般的で、近所の人々が葬儀の準備を行ってきましたが、近年では葬儀社スタッフが、病院から自宅へご遺体が搬送されるまでの間に会場を整えてくれる場合もあります。
自宅に充分なスペースがあって、時間を気にしないで通夜や葬儀がしたい、故人を自宅に戻してあげたいなどの要望がある場合にはおすすめです。自宅を会場にすることで費用面を抑える点でもメリットのある形式です。
⑥故人の好きな音楽を流す、音楽葬
「音楽葬」とは無宗教葬の一つで、住職などのお経の代わりに生前、故人が好きだった曲を流したり楽団に演奏してもらう葬儀スタイルのことです。故人が生前に希望を残す「エンディングノート」などに、葬儀会場で流したい好きな音楽などを記していたために、音楽葬を選ぶケースも増えています。
沖縄では、故人を囲んで三線を演奏したり、宴のような葬儀プランを提供する事例もあり、個性的な葬儀を執り行うことが可能です。
⑦若い世代に多い、自由葬
全国的にも、宗旨宗派不問の民間霊園が増えたり、菩提寺から離檀して無宗教になったりする人が増えたことから、読経供養を行わず、しきたりにとらわれず、故人のイメージに合わせて明るく送り出せるのが「自由葬」です。
自由葬では、ホテルやレストランなどでお別れ会形式で執り行うものも多く、明るく故人を見送りたい、自由に故人を偲びたい、故人の思い出をみんなで共有したいなどの希望に向いています。故人の思い出の品を飾ったり、好きな音楽を流したりと、他の葬儀にはない特徴を持っています。
まとめ
今回は、現代の沖縄でニーズが高い7つの葬儀の種類についてお伝えしました。それぞれの葬儀を選ぶ理由は、家族の事情や経緯、目的などによってさまざまです。
いずれの葬儀を選ぶにしても、まずは予算、予算に合わせた葬儀の規模、そして優先順位と進めていきます。最終的には現実的な内容を擦り合わせながら、良い葬儀社を選んで進めていくとよいでしょう。