お葬式の豆知識
赤ちゃんと葬儀に参列する時に確認しておきたい事とは?
訃報はいつも突然なものです。もし赤ちゃんを預けることができない状況で葬儀に参列しなくてはいけなくなったらどうすればよいでしょう?
今回は、赤ちゃんと葬儀に参列することになった場合に確認しておきたい事を解説していきましょう。
喪主や遺族、葬儀会場の設備を確認
葬儀に赤ちゃん連れで参列する際、まず喪主や遺族に相談しますが、それとともに葬儀会場や葬儀社のスタッフに、赤ちゃんに対応できるか確認すると安心です。
参列を決める際には喪主や遺族に事前に事情を説明すれば、必要な配慮を受けることができます。その上で葬儀会場の設備を確認し、赤ちゃんとの参列が可能かを決めると良いでしょう。近年では赤ちゃんを受け入れることができる葬儀場も増えています。施設によって違いはありますが、赤ちゃん連れでの参列を相談したところ、控室が準備されたケースもありました。
<葬儀会場に確認したい設備> | |
①設備の有無 | ・授乳室 ・キッズルーム |
②設備の利用方法 | ・設備の場所 ・設備の使い方 |
葬儀が始まってからでは、喪主もスタッフも式の進行に忙しくなってしまいます。なるべく事前に葬儀会場に問い合わせ、葬儀会場に着いたら改めて場所や使い方を確認しておきましょう。控室があれば、もし赤ちゃんが泣き出してしまってもすぐ対応できて安心ですね。
座席の位置やベビーカーの使用を確認
◇出入り口に近い席を利用する
授乳やおむつ替え、泣き出してしまった時など、素早く退場できる席に座ることも、葬儀に赤ちゃんを連れて参列する際には配慮したいところです。そのため葬儀会場では、できるだけ出入り口に近い座席を選ぶようにしましょう。
◇ベビーカーの使用が可能か
葬儀に限らずいろんな場面でベビーカーがあると便利ですね。葬儀会場によっては、会場内でベビーカーの使用ができる施設もあるので、事前に葬儀社のスタッフに確認してみましょう。
◇ベビーシッターの手配を検討
最近では、当日にベビーシッターを手配できる地域やサービスもあります。母親が側に居ないと泣いてしまう赤ちゃんでも、葬儀会場まで一緒に来てくれるベビーシッターもいるので、探してみるのもよいでしょう。
葬儀に赤ちゃんと参列するマナー
◇葬儀会場に到着次第、まず遺族に挨拶
会場に到着したら、まずは遺族に挨拶しましょう。その上で出入り口付近の席に座るなど、遺族に迷惑をかけないよう配慮します。それでも赤ちゃんが落ち着かず、泣いてしまうことも多いです。そんな時は、焼香の時だけ参列することも失礼にあたりません。
赤ちゃんが落ち着かなければ、すぐに席を立てるような場所に座れば、頻繁に席を外すことができるので気持ち的に楽ですし、参列者にも気を使わせずにゆっくりと故人とお別れができると思います。
もし泣き出してしまったら?
赤ちゃんが泣くのは仕方ありません。周囲は温かく受け止めてくれると思いますが、葬儀が落ち着かず雰囲気を壊したり、進行を妨げたりすることは気持ち的に避けたいですよね。
その場合は葬儀会場から出ても失礼にはあたりません。赤ちゃんが泣き出したら、葬儀会場から出て赤ちゃんをあやしてください。その際は、スムーズに会場を行き来できるように、最初から出入口付近や後ろの目立たない席を選んでおくとよいでしょう。もし先に埋まっていた場合は、声をかけて席を譲ってもらうのも一つの方法です。
お焼香でのマナー
葬儀では一般的に必ず行われる儀式がお焼香ですが、赤ちゃんを抱っこしながら両手で合掌するのは難しいです。そのため、片手のお焼香でも問題はありません。
<赤ちゃん連れのお焼香> | |
①赤ちゃんを預ける | ・お焼香時のみ預ける |
②抱っこしてお焼香をする | ・抱っこ紐の使用も可 ・片手のお焼香も可 |
抱っこ紐を使用してお焼香をすれば母親と赤ちゃんが密着するため、慣れない場所でも赤ちゃんが安心して落ち着いてくれるでしょう。両手で合掌ができなくても、片手で問題はありません。心を込めて故人を偲ぶことが大切です。
火葬場でのマナー
故人の家族など、近しい関係性では葬儀後に火葬場まで赤ちゃんと同行することもあります。ただ、火葬場まで同行すると赤ちゃんの負担が大きいので注意しましょう。
火葬場は、骨上げまでかなり長丁場になりますし、火葬場には赤ちゃん対応の設備を備えた施設はあまりありません。そのため、赤ちゃんの負担まで考慮すると、無理をしてまで同行する必要はありません。
もし火葬場まで同行する場合は、赤ちゃんの様子に応じていつでも対応しやすいように、自家用車の利用などをおすすめします。
まとめ
葬儀に赤ちゃんを連れて行ってもいい?赤ちゃんと行く葬儀マナーはいかがでしたか?赤ちゃんは絶対に連れて行ってはいけないというわけではないですが、母子の体調や喪主や親族などと相談しながら無理のない範囲で参列するようにしましょう。