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TOPお葬式の豆知識沖縄の伝統文化2025年の春彼岸はいつ?沖縄の春彼岸はお墓参りをしないって本当?
2025/03/01 沖縄の伝統文化

2025年の春彼岸はいつ?沖縄の春彼岸はお墓参りをしないって本当?

2025年の春彼岸3月17日(月)~23日(日)、中日である春分の日は3月20日(木・祝)です。全国的にお墓参り行事としてはお彼岸が知られますが、沖縄では翌月4月頃に来る清明祭(シーミー)こそが、盛大なお墓参りの行事として有名です。沖縄でのお彼岸には、清明祭を迎えるための準備の時期だと位置づけられていますが、実際はどのようなことをするのでしょうか?

今回は、沖縄で行われる2025年の春彼岸についてを解説します。

「お彼岸」ってどんな行事?

●「お彼岸」は、あの世とこの世(彼岸と此岸)が繋がる日
お彼岸の中日となる春分の日・秋分の日は、それぞれ春から夏、秋から冬への季節の変わり目で、真東から真西に太陽が移動し、昼と夜が同じくらいの長さになります。そこで西方浄土へ繋がるあの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近くなるとされ、「故人やご先祖様と繋がる」として先祖供養を行う1週間とされ、春分の日/秋分の日の前後3日間を加えた7日間のことを指しています。沖縄では「お彼岸」のことをヒングヮン/ピンガン(彼岸)、ンチャビ/ウンチャビ(御三日日)と呼ぶ地域もあります。

沖縄の春彼岸は何をするの?

●沖縄のお彼岸は仏壇を前にご先祖様供養をする「ウチマチ(内祀り)」をする
全国的には春と秋のお彼岸時期にお墓参りを行い、ご先祖様や故人の供養を行います。ただ、風葬の歴史がある沖縄では気軽にお参りすることをあまり良しとしません。沖縄でもお彼岸にお墓参りを行う地域もありますが、沖縄本島の多くでは、来る清明祭(シーミー)に向け、お仏壇に向かって供養をするウチマチの風習を持つ地域が多いのが沖縄のお彼岸の特徴です。

沖縄の春彼岸には、現代も続く風習として『ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)』があります。家を掃除して屋敷に住まう四方八方の神様へお参りをするのですが、その昔は十か所の神々様へ巡っていたので、マンションも多い現代では、簡易的なヤシチヌウグァンも増えました。

またヒヌカンのある家では、彼岸入り・中日・彼岸明けの3回や、毎日7回など、地域によって頻度は違いますが、お彼岸期間であることのご報告も行います。

◇ウチマチ(内祀り)のやり方

ウチマチには「ウサンミ(御三味)」をお供えして、拝み、ウチカビを焚く
ウサンミとは、慶事用にお供えされる重箱料理のおかずです。もともとは中国から伝わり、宗廟(神様)へ供える三種のいけにえ『三牲(さんせい)として、『牛・豕(ぶた)・羊』『豕(ぶた)・鶏・魚』『牛・羊・豕(ぶた)が用いられましたが、沖縄では『海の幸・山の幸・地の幸』として広まりました。

重箱料理でお供えしても良いですし、最近ではお皿に盛りつけて供える家も増えました。お彼岸は「彼岸祭」なので慶事用で準備します。ただし家族が亡くなって1年経っていない喪中の家は、弔事用で整えてください。

<ウチマチ(内祀り)の流れ>
①ヒヌカンへお線香を供えてご報告
②仏壇へお供え物を供える
③お線香を供えて拝む
④ウチカビを焚く
⑤ウハチ(お初)を供える
⑥ウサンデーを行う

近代では家によって異なりますが、ご先祖様のお仏壇を祀る本家(ムートゥーヤー)分家の人々が集まり、本家の家長を中心に拝む流れが一般的でしょう。ウチマチは春分の日が理想的です。

◇ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)
●ヤシチヌウグァンでは、家を掃除した後、屋敷を守護する神々へ拝む
ヤシチヌウグァンでは、トイレや門前、家の中央など六神様10カ所へ拝みますが、マンションなども増えた現代では、玄関先もしくはトイレに向かって拝む家が多いです。

<ヤシチヌウグァンの流れ>

①玄関を開け、玄関先にお供え物を供える
・お酒/お米(乾いた米×2、濯いだ米×1)/ウチャヌク(三段のもち)

②家長を中心に拝む
●「お通しをしている」と報告すると良い
・住所と家族の氏名、干支/感謝/祈願

あります。また遺影まわりの花飾り代金なども必要になってきます。

③参列者へのおもてなし費用
参列者へのおもてなし費用は、特に沖縄の葬儀では喪主やご遺族の判断により大きく扱いが異なる項目でしょう。沖縄では会葬者はお焼香だけ済ませてどんどん帰宅する葬儀も少なくありません。

<主なおもてなし費用の内訳>
・会葬礼状(枚数/デザイン/文字)
・返礼品(当日の御香典返し)
・通夜ぶるまい(料理/人数)

●火葬場まで参列者が同行する場合
・火葬場での軽食(料理/人数)

ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)の前に家の掃除を行っていることを前提としています。またヒヌカンのある家では、ヤシチヌウグァンの前にヒヌカンへ拝み、「本日ヤシチヌウグァンを行うので無事に済ませますよう、お見守りください。」とご報告しましょう。

まとめ

以上、2025年の春彼岸、317()23()の拝み方や進め方をお伝えしました。今回は「ウチマチ(内祀り)「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を紹介しましたが、地域によってはお墓参りを行う家もあります。各家庭の風習にあわせて春彼岸を行って、清明祭でご先祖様をお迎えしましょう。