お葬儀の豆知識
訃報をメール・LINEで送る例文とは?マナー違反?適したケースや相手で違う例文とは
・訃報をメールやLINEで知らせてもいい?
・訃報をメールやLINEで送る相手やシーンとは?
・訃報をメールやLINEで送る例文とは?
訃報を知らせる正式な手段は、書面として残る訃報ハガキや手紙です。
けれども最近では連絡がすぐいできるため、訃報をメールやLINEで知らせる人が増えました。
本記事を読むことで、訃報をメールやLINEで送る例文やマナー、訃報の連絡手段としてメールやLINEが適したケースが分かります。
訃報をメールやLINEで送ってもいい?
◇相手や状況により、訃報のメールやLINEも利用できます
正式な訃報の知らせは書面で届くハガキや手紙です。
通夜に駆け付けて欲しい相手には、訃報の知らせは電話が一般的でした。
けれどもスマホ時代になり、一斉に短時間で訃報の知らせができるメールやLINEは、現代の一般的な連絡手段と言えます。
<訃報をメールやLINEで送る> | |
[連絡手段] | [状況・相手] |
[メール] | ・仕事関係者 (ビジネスパーソン) ・一斉に伝える |
[LINE] | ・すぐに訃報を知らせる相手 (身内、家族、親族) ・電話と同じ扱い |
訃報を知らせる手段として、メールもLINEも同じように思えますが、LINEはよりカジュアルなツールになるため、状況や相手は異なるでしょう。
一般的に訃報をメールで伝える相手は、会社関係者などの社会的に関係があったビジネスパーソンが主流です。
一方でLINEは電話代わりに使うことが多く、ごく近しい身内や親族に利用します。
・【家族が亡くなったら】危篤状態になったら、まず家族がやるべき6つのこと
メールやLINEを利用するケース
◇訃報をメールやLINEで知らせる手段は、致し方ない時も多いです
会社関係者などビジネスパーソンに訃報をメールで送る判断は、現代の主流ですが、家族や親族へ訃報をメールやLINEで知らせる場合、それなりの事情があります。
<訃報をメールやLINEで知らせるケース> | |
[親族、友人知人] | ・急ぎ知らせたいが、電話が繋がらない ・LINEやメールしか、連絡先を知らない ・海外など、電話では連絡が取りにくい |
[ビジネスパーソン] | ・一斉に知らせたい(連絡先が多い) ・仕事のみの関係性 |
仕事のみの関係性だった相手に訃報を知らせるメールでは、例文に倣い、私情を添えず、必要な事柄を簡潔に伝えるに留めます。
訃報をメールやLINEで知らせる注意点
◇訃報をメールやLINEで知らせた場合、改めて葬儀案内状を送ります
前述したように訃報の正式な連絡手段は書面で残るハガキや手紙です。
ビジネスパーソンへの訃報の知らせであれば、メールのみで成立しますが、親族や友人知人だった場合には、改めて葬儀案内状を送ると良いでしょう。
<訃報をメールやLINEで知らせる注意点> | |
[LINE] | ・親族や友人知人には改めて葬儀案内を送る ・必要事項を簡潔に記載する ・連絡先を明記する |
[メール] | ・個別に送る人、一斉に送る人を分ける ・必要事項を簡潔に記載する ・連絡先を明記する |
訃報をメールで知らせる場合、相手はビジネスパーソンが多いですが、そのなかでもより故人と生前に親しくしていた人、お世話になった人はいるのではないでしょうか。
仕事上の付き合いではあったものの、故人が生前から信頼し関係性を深くしていたのであれば、その人々は故人の友人知人としての扱いになることもあります。
そこで事情を丁寧に伝えるよう、個別で送る人と、一斉に送る人を分けたうえで、訃報をそれぞれにメールで送る人も多いです。
・訃報と葬儀の案内とは、違うの?一般葬・家族葬で知らせるタイミングや手段、内容も解説
訃報をメールで送る例文:職場
◇訃報メールは直属の上司へ送ります
ただしメールは既読されない可能性もありますので、訃報メールを送ったら電話連絡をすると安心です。
喪主を勤める・葬儀へ参列するにあたり、お休みの調整なども行うでしょう。
職場への訃報メールですので、所属する課や役職なども添えます。
「営業部長 山本〇吉様
兼ねてから妻が入院療養をしておりましたが、数日前に病態が急変し、本日早朝に他界いたしましたので、下記にてご報告いたします。
続柄:妻
臨終日:11月22日
備考:11月23日~30日の7日間、忌引き休暇を申請いたします。
忌引き休暇中の連絡先:090-○○○○-○○○○
なお、この度は家族葬として身内のみで執り行うことにいたしました。
弔問や御香典、お供物、供花などのご厚意に付き、まことに勝手ながら辞退させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
営業推進課課長 山田〇夫」
現代増えた家族葬では、葬儀後に訃報を知らせる判断が増えました。
けれども職場では忌引き休暇をはじめとした手続きが必要になるため、訃報は早期で知らせる必要があるでしょう。
そのため参列者の制限や香典・供花など郵送の可否について、明瞭に伝えておくと安心です。
社内に訃報を一斉に送るメール例文
◇件名には【訃報】であることを明記します
社内に訃報を一斉メールで送る場合、葬儀日程や会場を簡潔に伝えます。
「件名:訃報
社員各位
営業推進課○○〇子様が、
令和4年11月22日午前6時32分、
病気により享年48歳にて永眠されました。
なお葬儀・告別式は以下の通り、
仏式にて執り行われますので、
ご冥福をお祈りするとともに、謹んでお知らせいたします。
・葬儀 11月25日 午後〇時~〇時
・告別式 11月25日 午後〇時~〇時
・会場 ○○斎場
[住所]沖縄県○○市○○町○○○〇
[電話番号]098-○○〇-○○○○
(添付の地図をご参照ください。)
・喪主 ○○○○様(故人のご主人様)
・お問い合わせ先
営業推進課○○○○
[電話番号]090-○○○○-○○○○(仕事用携帯)
[メール]○○○○@○○○○」
仕事の内容によっては、家族葬でも社内へ訃報を一斉メールにて送るケースもあるでしょう。
この場合には、直属上司へ訃報をメールで伝える時と同じく、忌引き休暇の日数と連絡先を明記します。
また忌引き休暇中の代理がいる場合には、代理の担当者・連絡先も記載しましょう。
社外関係者に訃報を送るメール例文
◇社外へ出す訃報メールでは、故人の敬称に「儀」を使います
社外関係者に送る訃報メールは社内の人間にとって、身内の訃報を知らせるメールになるため、「様」「殿」は不適切です。
遺族が故人に付ける敬称と同じく、「儀」を用います。
「件名:訃報
○○会社御中
○○ 様
当社営業推進課○○〇子儀が
かねてより病気療養中のどころ、
令和4年11月22日午前6時32分、
享年48歳にて逝去いたしました。
生前のご厚誼に感謝し、謹んでお知らせ申し上げます。
葬儀・告別式は以下の通り、仏式にて執り行います。
・葬儀 11月25日 午後〇時~〇時
・告別式 11月25日 午後〇時~〇時
・会場 ○○斎場
[住所]沖縄県○○市○○町○○○〇
[電話番号]098-○○〇-○○○○
(添付の地図をご参照ください。)
・仏式浄土宗(宗旨宗派を記載)
・喪主
○○○○様(故人のご主人様)
・お問い合わせ先
営業推進課○○○○
[電話番号]090-○○○○-○○○○(仕事用携帯)
[メール]○○○○@○○○○」
社葬をする場合など、しばしば社員から葬儀委員長を立てることがありますが、この場合は、喪主とともに名前を連ねると良いでしょう。
訃報をメールで送る例文:親族、知人友人
◇親族や知人友人へ訃報をメールで送る場合、関係性により柔軟に対応します
親族や知人友人へ訃報をメールで送る場合には、相手との関係性により文章も変わることでしょう。
柔軟に対応しながら、訃報の必須事項を忘れずに記載します。
「件名:訃報
突然のご連絡を失礼いたします。
○○○○の夫、○○です。
妻、○○○○につきましては、
かねてより病気療養中のところでございましたが、数日前から病態が急変し、11月22日、48歳にて永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせいたします。
なお、葬儀・告別式は下記の日程で執り行います。
・葬儀 11月25日 午後〇時~〇時
・告別式 11月25日 午後〇時~〇時
・会場 ○○斎場
[住所]沖縄県○○市○○町○○○〇
[電話番号]098-○○〇-○○○○
(添付の地図をご参照ください。)
・仏式浄土宗(宗旨宗派を記載)
・喪主
○○○○様(故人のご主人様)
令和4年11月23日」
親族や友人知人とひと口に言っても、故人や喪主・遺族との関係性はさまざまです。
死因が病気で、病気療養中にお見舞いをしていただいた親族や知人友人もいるでしょう。
それぞれの状況に合わせて柔軟にアレンジしてください。
訃報をLINEで知らせる例文
◇訃報をLINEで知らせる例文は、簡潔に納めます
訃報をLINEで知らせる手段は、書面として残るもののカジュアルな印象が強いため、高齢の親族など、なかにはマナー違反と捉える人もいるでしょう。
そのため訃報LINEはメールよりも緊急性が高い時に使用する、電話と同じ扱いが多く、改めて訃報ハガキや手紙を送るケースが多いです。
「○○○○ 様
突然のご連絡を失礼いたします。
○○○○の夫、○○です。
妻の○○○○が病気療養中のところ、
令和〇年〇月○○日に逝去いたしました。
生前のご厚誼を深謝し、謹んでご連絡を申し上げます。
なお葬儀・告別式は下記の通り執り行います。
・葬儀 11月25日 午後〇時~〇時
・告別式 11月25日 午後〇時~〇時
・会場 ○○斎場
[住所]沖縄県○○市○○町○○○〇
[電話番号]098-○○〇-○○○○
(添付の地図をご参照ください。)
・仏式浄土宗(宗旨宗派を記載)
・喪主
○○○○様(故人のご主人様)
令和4年11月23日」
基本的な事柄ですが、LINEはカジュアルな要素が強いので注意が必要です。
顔文字やスタンプ、機種依存文字は避けましょう。
また訃報を通知すべき相手にLINEをしても返信がない時には、確実に知らせるよう、電話を掛けます。
まとめ:訃報をメールで伝える例文は、基本的にビジネスパーソンです
家族が亡くなった時、駆け付けて欲しい人には電話やLINEで訃報を知らせますが、訃報ハガキなど、書面に残るものが正式な手段となります。
そのため訃報をLINEで知らせた場合には、電話と同様、改めて訃報ハガキや手紙を送ると丁寧です。
また関わる人々が多いビジネスパーソンに対しては、故人の訃報を一斉メールで知らせる手段が主流になっているでしょう。
けれども特に故人と親しくしていた人や重要な人など、より身近な相手には一斉メールは避け、個別に送ることにします。
訃報をメールやLINEで知らせる時には簡潔さがポイントですが、必要事項は忘れぬよう、特に家族葬では香典の可否などを明瞭に記載しましょう。