お葬儀の豆知識
弔電とは?香典と両方を送る?弔電を送るタイミングや送り方、香典も送るマナーや注意点
・弔電の送り方は?
・弔電と香典は両方送るべき?
・弔電や香典を送る時の注意点やマナーは?
弔電とは弔意を伝える電報で、訃報を受け、参列に駆け付けることができない時、通夜や葬儀会場へ手配します。
本記事を読むことで、弔電の適切な送り方や料金相場、弔電を送った時の香典の扱いなど、注意点やマナーを解説します。
弔電とは
◇「弔電(ちょうでん)」とは、弔意を伝える電報です
一般的に弔電は通夜や葬儀に参列できない時、会場に宛てて通夜や葬儀に間に合うように手配します。一般葬であれば弔電を読み上げる時間もあるでしょう。
・通夜や葬儀に参列できない時に手配する
・通夜や葬儀に間に合うように送る
・通夜、葬儀会場に送る
NTTが提供するサービスなので、前日の申し込みでも翌日の葬儀には間に合う他、即日も対応するものもあります。(一部地域を除く)
・葬儀に参列できない時の対処法とは?メールで伝える丁寧な例文や、沖縄での対処法も解説
香典の郵送とは?
◇葬儀に参列できない時、香典の郵送も可能です
「香典(こうでん)」とは通夜や葬儀に参列する際に、参列者がお金を包み、受付でお渡しするものです。
以前はお線香など供物を持参しましたが、現代は相互扶助の役割を込めています。
通夜や葬儀に参列できない時、実は香典の郵送も可能です。
・通夜や葬儀に参列できない時に送る
・葬儀から7日以内には送る
・お悔みの手紙を添えて送る
香典の郵送も弔電と同じく、通夜や葬儀会場に送ることもできます。
ただ一般的には、通夜や葬儀に参列できず、後ほどご自宅への弔問もできない時に、葬儀から7日ほどの間にご自宅へ、お悔みの手紙を添えて送る流れが多いでしょう。
弔電を送ると良いシーンとは
◇弔電は香典辞退の記載があった葬儀で、参列できない時にも便利です
近年は10人~20人ほどの小さい規模で執り行う家族葬が増えました。
このような小さい規模の家族葬では、しばしば訃報が届くものの、香典や供物・供花の辞退を明記する喪主が増えています。
・通夜や葬儀に参列できない
・供物や供花の辞退を受けた
・家族葬などで参列を控える
通夜や葬儀に参列できない時、弔電の他には供花や供物で弔意を伝える方法も良いでしょう。
ただ近年の家族葬などでは香典辞退の他、供花や供物も受け取らない葬儀スタイルも見受けますから、このような時は弔電が適切です。
・家族葬で香典辞退とされたらどう対応する?迷惑にならない弔意の伝え方やマナー、注意点
弔電の送り方とは
◇弔電はNTTが提供するサービスで、115番で手配します
弔電はNTTが提供するサービスですので、当日手配も可能ですが、通夜に間に合うよう当日に弔電を手配するなら、14時が受付締め切りです。
・115番に電話注文
・インターネット注文
・レタックス
弔電は115番にダイアルすることで、窓口と相談して送ることができますが、ネット社会の現代はインターネットによる手配が多い傾向にあります。
115番に電話注文
◇115番に電話をかけて手配します
115番に電話をかけるとオペレーターが出ますので、案内の通りに台紙や文章を決めていくと良いでしょう。
多くの弔電文例から適切なものを紹介してくれます。
19時までに電話をすると、当日の手配が可能ですので、急ぎの場合は電話注文がおすすめです。
インターネット注文
◇インターネットの誘導に従い、台紙や文面を決めて注文します
申し込みフォームが整っているので、誘導に倣い記入すれば問題ありません。
手元に通夜や葬儀の案内状を置き、下記の項目に記入できるようにしましょう。
インターネット注文では、NTTがストックしている多くの文例が確認できる他、実際のデザインを視覚的に確認できる点も魅力です。
・通夜、葬儀会場
・通夜、葬儀会場の場所(住所)
・通夜、葬儀の日時
・喪主の名前
・喪主と故人の続柄
弔電は葬儀会場へ喪主宛てに送るので、上記の情報がなければ手配できません。
通夜や葬儀の1時間前を目安に届けますが、気になる事があれば葬儀会場へ電話をして受け付けてもらうと良いでしょう。
レタックス
◇日本郵便が提供する、祝電や弔電メッセージサービスです
日本郵便が提供するレタックスで弔電を送ると、追跡機能が利用できます。
窓口での受付とWebレタックスがあり、Webレタックスは窓口受付よりも割安です。
●文字制限なし524円~の祝電・弔電サービス
・日本郵便局が提供
・24時間365日、Webにて受け付け
・配達状況が確認できる
また、webレタックスは一年中24時間webから受付ができるため、弔電と同じく突然の訃報にも柔軟に対応してくれます。
・JP日本郵便局「Webレタックス」祝電・弔電サービス
・JP日本郵便局「レタックス」
弔電を送るタイミングやマナーとは
◇弔電は通夜の1時間前、遅くとも葬儀前には届くよう手配します
以上のように弔電は24時間受付があり、すぐに手配できることが大切です。
そのため通夜の1時間前までには届くよう手配するのが理想的ですが、少なくとも葬儀前には届くように手配します。
通夜や葬儀に参列するなら、弔電を送る必要はありません。
[届け先]
・通夜、葬儀会場
[宛先]
・喪主宛て(フルネーム)
[タイミング]
・通夜の前、遅くとも葬儀1時間前まで
[差出人]
・個人…差出人の氏名(フルネーム)
・会社…代表者と関係者の氏名(フルネーム)
通夜や葬儀に送れた場合は、弔電を控えてお悔みの手紙を送ると良いでしょう。
香典や供物、供花辞退がなければ、香典や供物、供花を送ります。
・お悔みの言葉とは?メールや香典とともに添える言葉の例文。一筆箋、手紙での例文も紹介
弔電を送る注意点
◇弔電を送る時には、通夜や葬儀の宗旨宗派を確認します
弔電の文面を決めるにあたり、宗旨宗派によって使用しない言葉もあるため、葬儀の案内状などで、式の宗旨宗派を確認しましょう。
例えば「ご冥福をお祈りいたします」は、四十九日の冥土の旅を経て、故人が極楽浄土へ成仏するという概念がある、浄土真宗以外の仏教宗派で用いる言葉です。
・先方の宗旨宗派を確認する
・忌み言葉を使わない
・重ね言葉を使わない
忌み言葉とは弔事で、再び不幸が訪れそうな「重なる」「追って」など、縁起が悪く使用をはばかられる言葉です。
また「おいおい」「重ね重ね」なども不幸が再び訪れるとして避けられます。
文例から選ぶ分には問題はありませんが、自分で用意する場合は注意をしましょう。
弔電を送る金額目安は?
◇弔電には約1000円ほどから1万円以上のものまで、金額幅が広いです
弔電と香典を両方送ることも失礼にはあたりませんが、通夜や葬儀に参列できずに弔電を送るなら、必ずしも香典を送らなければならない訳ではありません。
そのため弔電のみを送る場合、香典相場に倣い手配する人も多いです。
・一般台紙…約1000円~
・押し花デザイン台紙…約1,500円~
・刺繍台紙…約2,200円~
・織物台紙…約3,200円~
・うるし塗台紙…約5,500円~
[贈り物セット]
・お線香とアレンジメント付き…約7,000円
・お線香とロウソクのセット(刺繍)…約6,000円
以上は一例となりますが、近年の弔電はフラワーアレンジメントのギフトや、供物になるお線香やロウソクを添えたスタイルも見受け、価格幅は広くなります。
弔電と香典は一緒に送っても良い?
◇弔電を送ったご遺族に、改めて香典を送ることは失礼ではありません
ただし弔電は通夜や葬儀に間に合うよう、通夜や葬儀会場へ手配します。
一方香典は通夜や葬儀に合わせて送る人もいるものの、葬儀後、初七日頃までを目安に、ご自宅へ郵送するものです。
[弔電]
・通夜、葬儀1時間前に送る
・通夜、葬儀会場へ送る
[香典]
・初七日までを目安に送る
・ご自宅へ送る
・ご遺族に確認後に送る
弔電を手配せず、香典のみを送る場合には、通夜や葬儀に合わせて葬儀会場へ香典を送ることもありますが、弔電を送るのであれば、まず弔電を送ります。
参列したら弔電は必要ない
◇通夜や葬儀に参列したら、弔電は送りません
通夜や葬儀に参列して香典をお渡ししたならば、弔電を送る必要はありません。
弔電はあくまでも、通夜や葬儀に参列できない時に手配をするものだからです。
●また、家族葬などで香典辞退を受けたとしても、参列するならば弔電は手配せず、供物や供花、お悔みの言葉で弔意を表します。
もちろん、香典辞退を受けたならば、葬儀後の香典の郵送も控えてください。
供物や供花などを送りたい場合には、ご遺族に確認してから送りましょう。
弔電は通夜や葬儀に参列できない時に手配します
弔電は、突然の訃報などで通夜や葬儀に参列できない時、弔意を表す電報です。
そのため、通夜や葬儀に参列できない時に送るもので、参列するならば必要ありません。
弔電を送るならば、通夜の1時間前、遅くても葬儀前には届くように手配します。
一般的な葬儀では、弔電を読み上げる時間が設けられているため、ご遺族にご迷惑が掛からないよう、適切な時間に届くようにしましょう。
1時間前が理想的ですが、あまり早くても届かないことがあります。
不安があれば葬儀会場に直接電話をして、弔電が届く時間と受付を依頼すると良いでしょう。