お葬儀の豆知識
葬儀に参列できない時の対処法とは?メールで伝える丁寧な例文や、沖縄での対処法も解説
・葬儀に参列できない時のマナーとは?
・葬儀に参列できない時、メールでの伝え方は?
・沖縄で葬儀に参列できない時の対処法は?
突然の訃報では、通夜や葬儀に参列できないこともあります。
近年は沖縄でも家族葬が増え、葬儀の案内状が届くことも増えました。
案内状が届いた時には、できるだけ早くご遺族に伝えたいところです。
本記事を読むことで、葬儀に参列できない時に、失礼のない対処法や、メール例文が分かります。
葬儀に参列できないパターン
◇訃報はどのように伝えられたかによって、対処法も変わります
葬儀に参列できない時には、故人との生前に関係性によって対処法も変わるでしょう。故人の訃報をどのようなルートで知ったかは、対処法を判断する目安です。
・人づてに訃報を知った
・新聞の訃報欄で知った
・ご遺族から訃報を知った
・葬儀の案内状が届いた
最も誠実に対応したいパターンが、ご遺族から訃報を知った場合となり、ご遺族は葬儀への参列を希望しているため、丁寧に葬儀に参列できない旨を、早い段階で伝えます。
人づてに訃報を知った
◇ご遺族に伝える必要はありませんが、弔電や供花などを出します
人づてに訃報を知った場合、ご遺族に葬儀に参列できない旨を伝える必要はありません。
けれども故人やご遺族との関係性によって、弔意を伝えたい人も多いでしょう。
この場合には、弔電や供花などを出して弔意を伝えます。
新聞の訃報欄で知った
◇ご遺族に伝える?必要はありません
沖縄の葬儀では新聞の訃報欄で知る人も多いでしょう。
この場合にも、ご遺族に葬儀に参列できない旨を伝える必要はありません。
会社の同僚など、共通の友人知人がいる場合、葬儀に参列する人へ御香典を託しても良いでしょう。
・【沖縄の葬儀マナー】訃報欄で発見!初めて沖縄の葬儀に参列する5つの事柄
ご遺族から訃報を知った
◇ご遺族から訃報を受けた場合には、葬儀に参列できない旨を伝えます
ご遺族から訃報を受けた場合、通夜や葬儀に駆け付けて欲しい意図も含まれますので、会食の可能性も踏まえ、できるだけ早くに葬儀に参列できない旨を伝えるのがマナーです。
●ただ、いくら「できるだけ早く」とは言っても、ご遺族から訃報の連絡を直接受けた時に、葬儀に参列できないと伝えるのは、避けましょう。
ご遺族としては、例え明らかに葬儀に参列できない場合でも、スケジュール調整を試みて欲しいものです。
一呼吸おいてから、葬儀に参列できない旨を改めて伝えてください。
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葬儀の案内状が届いた
◇葬儀の案内状が来たら、欠席の返事を出します
葬儀の案内状が届き参列できない時には、欠席の返事を出しましょう。
葬儀の案内状は、出欠を伝える往復はがきや往復封筒を添えて送られるものが多いです。
また長く伝えてしまうと、時に内容が失礼にあたることもありますので、葬儀に参列できない理由は簡潔に伝える方が良いです。
そして葬儀当日に合わせ、弔電や供花などで弔意を表します。
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葬儀に参列できない事情とは?
◇葬儀に参列できないケースでは、仕事や遠方などの事情があります
事情によっては葬儀に参列できない理由を伝えず、簡潔に「やむを得ない事情があり」とお伝えしても良いですが、事情によっては誠実に理由をお伝えしても、マナー違反にはなりません。
・仕事が立て込んでいる
・遠方に住んでいる
・新型コロナに関連する事柄
ただ仕事が立て込んでいる場合は、すぐに対応せず、でき得る限りのスケジュール調整をしたうえで、葬儀に参列できない事情を伝えます。
理由を伝えることを避けたい事情
◇慶事と重なった場合、葬儀を優先するのがマナーです
結婚式など慶事と葬儀が重なった場合、本来は最期となる葬儀を優先させます。
けれども故人との関係性などにより、結婚式を優先することもあるでしょう。
このような時には、葬儀に参列できない事情を詳しく伝える必要はありません。
・やむを得ない事情があり、参列できません
・どうしても都合がつかず、大変申し訳ありません
…など、明らかに葬儀に参列できない事情が、ご遺族にとって良いものではない時には、必ず伝えなくてはならないものではありません。
葬儀に参列できない連絡は、メールでも良い?
◇急ぎの時にはメールでも伝えることもありますが、略式です
通夜や葬儀など、ご遺族へ急ぎで葬儀に参列できない旨を伝える場合には、メールで伝えることも増えました。
・通夜や葬儀や迫っている
・ご遺族が早く人数を把握したい
・ご遺族からメールで訃報が届いた
けれどもメールはあくまでも略式であることを理解し、カジュアルな文面ではなく、手紙と同様に誠実で丁寧な文面で伝えます。
葬儀に参列できないメールの例文[1]
○○様のご逝去の報告に驚きを隠せません
本来であれば すぐに駆け付けたいところではありますが 遠方におりますため参列できず 大変申し訳ありません
謹んで お悔みを申し上げます
みなさまもどうか お身体をご自愛ください
葬儀に参列できないメールの例文[2]
あまりに突然のことに信じがたい気持ちでおります
すぐにても駆け付けたいところですが どうしても都合がつかず 申し訳ございません
略式ではありますが メールにてお悔みを申し上げます
みなさまもどうぞ お力を落とされませんように
ご冥福をお祈りいたします
葬儀に参列できないメールの例文[3]
この度は突然の訃報に大変驚きました
皆さまの哀しみはいかばかりかと 拝察いたします
葬儀に駆け付けたいと考えておりましたが、やむを得ない事情により叶わず 大変申し訳ありません
メールでのお悔みとなりましたこと お許しください
お悔みを申し上げます
葬儀に参列できない時の、弔意の伝え方
◇葬儀に参列できない旨を伝えた後、弔電や供花などで弔意を示します
突然の訃報で通夜や葬儀に参列できない状況でも、弔電や供花などで弔意を表すと丁寧です。
・弔電を送る
・供花を送る
・香典を送る
・香典を託す
・代理の人に参列してもらう
・後日、弔問する
一般的には当日でも手配ができる弔電が多いでしょう。
また通夜や葬儀当日に弔電や供花の手配をして、後日、自宅まで弔問に伺うなど、2通りの方法を併せた弔意の示し方もあります。
弔電を送る
◇葬儀に参列できない、香典辞退を受けた葬儀は弔電が適切です
弔電はNTTが提供する電報の一種なので、すぐに手配ができて助かります。
弔電は読み上げられる可能性があるため、葬儀前に斎場に送ると良いでしょう。
●宛先…「○○(故人の名)様 ご遺族様」など
・電話で手配…115番
・インターネット
また現代の弔電は、供花と併せたものなど、お供え物も兼ね備えたプランから選ぶことも可能です。
供花を送る
◇供花を送る時には、事前に確認すると良いでしょう
葬儀によって供花を提供する生花店の指定がある場合もあり、決まった花しか受け付けないスタイルもあるため、供花を送る時には確認しておくと安心です。
●指定生花店や供花の受け付け確認先
・葬儀社
・斎場
供花には通夜であれば枕花、葬儀は花輪などさまざまな種類があります。
また職場やコミュニティーで共同で送る選択もあるでしょう。
供花だけではなく、お線香などの供物を送るのも一案です。
香典を送る
◇香典は現金書留で郵送もできます
香典は郵送することも可能です。
ただし現金を送る時には、現金書留で送らなければなりません。
現金書留には不祝儀袋が入る大きいサイズの封筒がありますので、不祝儀袋に入れた形で送ります。
・不祝儀袋に入れて送る
・大きいサイズの現金書留封筒を利用する
・香典にひと言、手紙を添える
香典のみ送らず、一筆箋で良いのでお悔みの言葉をひと言添えて送りましょう。
代理の人に参列してもらう
◇代理の人を立てて葬儀に参列してもらう方法もあります
葬儀に参列できない時には、友人や知人、家族など代理人を立てて参列してもらうこともマナー違反ではありません。
葬儀に参列できない本人の名前で香典を用意し、代理人に届けてもらいます。
・香典は葬儀に参列できない本人の名前
・受付の貴重は、参列できない本人の名前に「代理」
受付でも、葬儀に参列できない本人の名前を記載してもらい、その下に「代理」と書き添えてもらえれば大丈夫です。
代理人は故人と知人である必要はありません。
参列する人に香典を託す
◇コミュニティー内で、参列する人に香典を託すケースも多いです
沖縄の葬儀では、葬儀に参列できない場合に、同じ職場の同僚や仲間内などに香典を託すケースもよくあります。
●また同じ職場など、コミュニティー内で連名の香典を準備し、代表のみ参列することもあるでしょう。
コミュニティー内でお付き合いしていた知人友人の訃報で葬儀に参列できない時には、まずコミュニティー内で相談すると良いです。
・沖縄の葬儀で、御香典を包むマナーとは?表書きや連名での作法まで解説!
後日、弔問する
◇葬儀に参列できない場合、後日、ご自宅まで弔問する人もいます
突然の訃報で仕事が忙しかったり、遠方ですぐに駆け付けられず、通夜や葬儀に参列できない時には、後日、ご自宅までお線香をあげに弔問する方法も良いでしょう。
●ただしご遺族のなかには、弔問を辞退していることもあるので、葬儀の案内状の文面を確認し、弔問前にはご遺族へ連絡をしてスケジュール調整をします。
弔問ができなかった場合は、供物や供花をご自宅へ送るの良いかもしれません。
この場合にも、ご遺族に余計なお気遣いをさせぬよう確認を取るか、「香典返し辞退」の一文を添えると丁寧です。
・弔問とは?参列や会葬とは違う?香典は必要?金額や服装・持ち物マナーを解説
葬儀に参列できない時は、弔電が便利です
葬儀に参列できない時には、訃報を知った状況に合わせて、ご遺族に簡潔に欠席の旨を伝えて、弔電や供花などで弔意を表します。
ただ現代は家族葬や一日葬など、規模の小さな葬儀が増えるに伴い、「香典辞退」や「香典、供物、供花の辞退」を記載した葬儀の案内状も増えました。
特に家族葬や一日葬など規模の小さな葬儀、また、葬儀後に訃報の挨拶ハガキが届いた時などは、ご遺族の意向に沿った柔軟な対応をすると良いでしょう。
弔意を示したい時には、お手紙を送るなどに留めます。
・家族葬で香典辞退とされたらどう対応する?迷惑にならない弔意の伝え方やマナー、注意点